特徴等 |
国立天文台大赤道儀室は、頂部にロンバルト帯風の蛇腹を廻した円筒状鉄筋コンクリート造躯体に、直径15mの銅板葺鉄骨造ドームを載せた総高19.5mの巨大な建築物である。当時、半球面を作る技術が建築業者にはなく、船底を作る技術を持った造船技師の力を借りて作られたといわれている。ドーム内のカール・ツァイス社製望遠鏡は、屈折式望遠鏡としては国内最大の口径(65㎝、F15)を誇っている。主に土星の衛星や、星の位置観測に使われていた。ツァイス社製の観測床はエレベータ式に上下し、
観測者は鏡筒の傾きにあわせて観測床を上下させることで、望遠鏡がどんな向きになっても楽な姿勢で望遠鏡をのぞくことができるという。現在は歴史館として、天文台の歴史に関する展示がある。 参考資料:国指定文化財等DB(文化庁) 2005-3-29 |
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国立天文台大赤道儀室 (撮影:2004-5) |
国立天文台大赤道儀室 (撮影:2004-5) |
東京都の登録文化財建造物 2018-8-13 現在 |
番号-名称 | 年 代 | 構造等 | |
171 国立天文台 大赤道儀室 |
大正15年 (1926) |
鉄筋コンクリート造2階建、建築面積238㎡、ドーム付 |
国立天文台大赤道儀室 (撮影:2004-5) |
国立天文台大赤道儀室 (撮影:2004-5) |