特徴等 |
西郷寺は鎌倉末期に遊行六代の一鎮 (いっちん) によって開かれたと伝わる時宗寺院で、尾道中心部の山手に位置している。 本堂は桁行七間、梁間八間、寄棟造、本瓦葺で、角柱上に舟肘木を置くだけの簡素な形式であるが、方三間の内陣の周囲を外陣がめぐる浄土教に特徴的な平面形式をもつ。室町中期の建造で、時宗本堂最古される貴重な遺構である。 参考資料:広島県HP/国指定文化財等DB(文化庁) 2010-1-30 遊行(ゆぎょう):本来は諸国をめぐり歩いて修業・説法すること。それをならいとしたことから、転じて時宗の総本山清浄光寺の歴代住職のこと。 時宗:鎌倉時代(1192-1332)、一遍上人(1239-1289)が開いた浄土教の一派。踊念仏で知られる。 |
番号・名称 | 年 代 | 構造等 | |
093 西郷寺本堂 | 文和3年(1354) -応永13年(1406) |
桁行七間、梁間八間、一重、寄棟造、本瓦葺 |
広島県の重要文化財建造物 2018-1-10 現在 |