番号・名称 年 代   構造等
40-41 出雲大社
末社十九社本殿 (東) (西)
延享元年
(1744)  
いずれも 十九間社流造、檜皮葺
特徴等
出雲大社は記紀等に起源説話をもつ古社で、現在の大社町市街北東に鎮座している。明確な式年造替制ではないが、数多くの造営が行われてその建築様式などが受け継がれてきた。境内は、本殿を中心として三重に囲繞する垣によって区画される。最内郭部は、本殿のすぐ南に楼門、その両脇に東西神饌所を配し、これらを楼門両端から発した玉垣が囲む。楼門南方には八足門があり、その東西に廻廊が延び、東側廻廊中央部は楼造の観祭楼とする。東・西・北三方は瑞垣で区切り、郭内には本殿東方に摂社大神大后神社本殿、神魂伊能知比売神社本殿が東西に並び建ち、西方に摂社神魂御子神社本殿を配し、南東、南西の両隅に摂社門神社本殿を配置する。瑞垣外には、東方に末社東十九社本殿、釜社本殿、西方に末社西十九社本殿、南北氏社本殿、宝庫をそれぞれ南から北へ並べ、本殿背後の山麓に摂社素鵞社本殿が建つ。これら中心社殿は南及び東西を石積の荒垣で囲み、南面中央東寄りに銅鳥居を配し、その南東に会所がある。 これらの社殿のうち、銅鳥居は寛文度造営の位置にそのまま残り、楼門、八足門、廻廊、観祭楼などは寛文度の社殿を延享度造営に際し解体移築したものである。
末社十九社 (じゅうくしゃ) 本殿 (東) (西) は、廻廊の両脇に向き合って建つ南北に長大な建築で、神在祭に諸神の宿所となるという出雲大社独特の社殿である。東西各一九間社流造で、身舎は一間毎に円柱を立てるが、向拝は中央で三間、その他は二間毎に角柱を立て、向拝柱位置で海老虹梁で繋ぐ。軒は前後とも一軒繁垂木、屋根は檜皮葺である。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/出雲大社HP
2019-2-14
出雲大社末社十九社本殿(東)
(撮影:2008-4)
出雲大社末社十九社本殿(東)
(撮影:2008-4)
       
       
       
       
出雲大社末社十九社本殿(西)
(撮影:2008-4)
出雲大社末社十九社本殿(西)
(撮影:2008-4)
       
       
       
       
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