特徴等
松江城は、慶長5年(1600)に出雲・隠岐の領主となった堀尾氏が同12年(1607)より亀田山に築城を開始し、5年の歳月をかけて慶長16年(1611)に完成した平山城である。堀尾氏3代、京極氏1代、松平氏10代の居城となったが、明治初年にほとんどの建造物が民間に払い下げられ、当初からの縄張りと堀及び石垣などはよく残るが、取り壊しを免れた建築は天守だけであった。
現存する天守は築城当初のもので、四重五階、地下一階、高さ約30mの望楼型天守である。自然石を主体とする天守台石垣上に南面して建ち、正面には玄関となる附櫓を設けている。関ケ原の合戦が終わって間もない頃の質実剛健の構えで、現存12天守の1つとして近世以降の城郭の様態とともに、支配体制の変化がもたらす影響の大きさも伝えている。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/島根観光ナビ(島根県観光連盟Website)
2008-4-8
       
       
       
       
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松江城天守 (撮影:2008-4) 松江城天守 (撮影:2008-4)
       
       
       
       
    島根県の重要文化財建造物     2017-12-13 現在 
番 号 名 称  年 代   構造等
012 松江城天守
(国宝)
慶長16年
(1611)
四重五階、地下一階付、本瓦葺 南面附櫓 一重、本瓦葺
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