特徴等 |
岡寺は、寺伝によると、飛鳥時代に天智天皇の勅願によって義淵僧正により創建されたと伝わる古刹で、明日香村の東にある岡山の中腹に位置している。 書院は桁行13.0m・梁間10.0m、1重、切妻造、こけら葺で、寛永21年(1644)の建造である。主室に床・棚・書院を備え、鉤の手に4室を並べた本格的な構成になるもので、奈良県下では桃山時代に溯りうる数少ない貴重な書院遺構である。背面側の内向き部分は、当初小屋裏をみせた台所風の場所であったことが痕跡から知られており、対面座敷と台所を一棟に共存させた珍しい構成となっていた。 参考資料:岡寺HP/国指定文化財等DB(文化庁) 2019-9-22 |
番号-名称 | 年 代 | 構造等 | |
375 岡寺書院 | 寛永21年 (1644) |
桁行13.0m、梁間10.0m、一重、切妻造、東面庇付、こけら葺、西面庇付、銅板葺 |
奈良県の重要文化財建造物 2018-2-9 現在 |
岡寺書院 (撮影:2008-10) | 岡寺書院 (撮影:2008-10) |