特徴等
音村家は、江戸時代金物問屋を営んでいた商家で、住宅は橿原市今井町の一画に、道路に南面して建っている。
居室部は桁行11.7m・梁間10.7m、切妻造、本瓦葺で、東側を広い土間とし、西側を床上部とする。床上部は食違い6間取で、道路に面した前面をミセ・ミセオクとして、当初は前面開放して通りを向いて商売する形態になっていたという。正面上部の煙出しは古い手法で、棟に直角に取り付けられている。
背面には、後に角座敷(つのざしき)を増築し、幕末にはその西に風呂場と便所が付属した離座敷を造っている。今井町の中でかなり古い住宅であるが、部屋割などに新しい傾向もみられる、今井町民家の発展初期の住宅である。
参考資料:現地の説明板(橿原市教育委員会)/全国重文民家の集いHP/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-9-19
       
       
       
       
番号-名称 年 代   構造等
358 音村家住宅 居室部:江戸中期
(1661-1750)
座敷部:江戸後期
(1751-1829)
居室部:桁行11.7m、梁間10.7m、一部二階、切妻造、南面庇付、本瓦葺、北面及び西面庇付、桟瓦葺 座敷部:桁行12.5m、梁間6.8m、入母屋造、東面庇付、本瓦葺、南面及び北面庇付桟瓦葺、風呂場及び便所附属
音村家住宅 (撮影:2008-8) 音村家住宅 (撮影:2008-8)
音村家住宅 (撮影:2008-8) 音村家住宅 (撮影:2008-8)
       
       
       
       
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