特徴等
長谷寺は真言宗豊山派 (ぶざんは) の総本山で、西国33ヵ所観音霊場の第8番札所である。朱鳥元年(686)、道明上人が天武天皇の銅板法華説相図を西の岡に安置したのに始まるとされる古刹で、桜井市の初瀬山の南麓に所在している。
登廊 (のぼりろう) は、平安時代の長歴3年(1039)に建造されたものであるが、現存する建物はその後再建されたものである。仁王門の先に始まり鐘楼に至る廊下で、上中下の3廊に分かれ、繋ぎ目に蔵王堂と繋屋が建っている。
蔵王堂は桁行3間、梁間1間、1重、寄棟造、本瓦葺のお堂で、中登廊から上登廊に折れ曲がる地点に建っている。このあたりに、吉野山から虹が架かり、その上を3体の蔵王権現が歩いて長谷寺までやって来たという伝承から、尊像3体が祀られている。本堂と同じ慶安3年(1650)の建造である。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/長谷寺HP
2019-9-14
番号-名称 年 代   構造等
315 長谷寺登廊
(蔵王堂)
慶安3年
(1650)
桁行三間、梁間一間、一重、寄棟造、本瓦葺
       
       
       
       
       
       
       
       
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    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
長谷寺登廊(蔵王堂) (撮影:2008-4) 長谷寺登廊(蔵王堂) (撮影:2008-4)
長谷寺登廊(蔵王堂) (撮影:2008-4)
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