特徴等
室生寺は、水神の聖地として知られたこの室生の地に、8世記の末期、興福寺の僧 賢憬 (けいえい) が勅命を奉じて、国家のために建立したのに始まるとされる古刹である。高野山が密教の道場として厳しく女人を禁制したのに対し、室生寺は女人の済度をはかって登山を許したので「女人高野」と呼ばれるようになった。
五重塔は檜皮葺の三間五重塔婆で、高さ16.1m、平面が方2.45m、屋外に建つ五重塔としてはわが国で最も小さい。奈良末ないし平安初期の建造と見られており、法隆寺五重塔に次ぐ古塔とされる。各重は方三間、三手先組物の軒廻りに、二重以上には高欄がつく。檜皮葺の屋根は勾配が少なく、また総幅の逓減は極端に小さい。本堂横の高い石段の上に立ち、奥深い木立に包まれて優美な姿を見せている。
参考資料:室生寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-9-11
番号-名称 年 代   構造等
293 室生寺五重塔
(国宝)
奈良(710-793)末~
平安(794-1184)初
三間五重塔婆、檜皮葺
       
       
       
       
       
       
       
       
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    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
室生寺五重塔 (撮影:2008-6) 室生寺五重塔 (撮影:2008-6)
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