番号-名称 年 代   構造等
292 室生寺本堂
(灌頂堂) (国宝)
延慶元年
(1308)
桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、檜皮葺
       
       
       
       
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    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
特徴等
室生寺は、水神の聖地として知られたこの室生の地に、8世記の末期、興福寺の僧 賢憬(けいえい)が勅命を奉じて、国家のために建立したのに始まるとされる古刹である。高野山が密教の道場として厳しく女人を禁制したのに対し、室生寺は女人の済度をはかって登山を許したので「女人高野」と呼ばれるようになった。
本堂 (灌頂堂) は桁行5間・梁間5間、入母屋造、檜皮葺で、金堂からさらに石段を登った先に建っている。真言密教の最も大切な法儀である灌頂を行う堂で、本堂、あるいは灌頂堂と呼ばれる。正面だけに蔀戸をおろし、他は壁板とするが、軒の反りがかなり強い。軒回りの和様の組物に加えて大仏様の木鼻をつけるなど、鎌倉時代の折衷様式を示している。内部は前方の2間が外陣、後方3間を内陣として、いずれも板敷きとするなど、密教系の仏堂の古式な間取りを踏襲している。延慶元年(1308)の建立になる。
参考資料:室生寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-9-11

修理中

修理中
室生寺本堂 (灌頂堂) (撮影:2008-6) 室生寺本堂 (灌頂堂) (撮影:2008-6)
       
       
       
       
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