特徴等
法隆寺は飛鳥時代の607年聖徳太子の創建と伝える聖徳宗の大本山で、奈良県の西北部、斑鳩町に位置している。金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍からなっており、現存する世界最古の木造建築として広く知られている。
東院伝法堂は夢殿を中心仏殿とする東院伽藍の講堂にあたり、天平末年頃、聖武天皇の夫人であった橘夫人が施入したと『資財帳』に記されている。昭和初期の解体修理の際の調査で、当時の高級貴族の住宅一棟を仏堂風に改め講堂にしたことが判明し、記述の確かなことが実証された。講堂に改築するに際しては、新たに材料を加えて桁行を7間にのばし、間仕切りも左右対称の形に改め、また屋根を桧皮葺から瓦葺にするなど、各所に手を加えられてはいるが、古代の高級住宅の姿を今に伝える貴重な遺構と認められている。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/法隆寺(小学館刊)

2019-9-4
番号-名称 年 代   構造等
253 法隆寺東院
伝法堂 (国宝)
奈良
(710-793)
桁行七間、梁間四間、一重、切妻造、本瓦葺
法隆寺東院伝法堂 (撮影:2006-12)
       
       
       
       
       
       
       
       
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