特徴等
法隆寺は飛鳥時代の607年聖徳太子の創建と伝える聖徳宗の大本山で、奈良県の西北部、斑鳩町に位置している。金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍からなっており、現存する世界最古の木造建築として広く知られている。
食堂 (じきどう) は、綱封蔵の北東に位置する桁行7間・梁間4間、切妻造、本瓦葺の建物で、法会が行われる際、その儀式の一部として多数の僧侶が会食する場である。現食堂は『資財帳』中の政屋の一棟を平安時代の初めごろ改造転用したものとみられている。幾時期かの部材が混じってはいるが、その骨格は当初のままとみられ、肘木の曲線、円形断面の桁・棟木、二重虹梁などに天平様式の特色がよく表れている。途中で使用目的が変更された建物ではあるが、細殿とともに今はあまりみることのできない双堂の伝統を伝えるものとして、非常に貴重な遺構とされる。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/法隆寺(小学館刊)

2019-9-2
番号-名称 年 代   構造等
235 法隆寺食堂及び細殿
(食堂)
(国宝)
奈良
(710-793)
桁行七間、梁間四間、一重、切妻造、本瓦葺

左:食堂  右:細殿
法隆寺食堂及び細殿 (食堂)
(撮影:2006-12)
法隆寺食堂及び細殿 (食堂)
(撮影:2006-12)
       
       
       
       
リストに戻る
       
       
       
       
    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
リストに戻る