特徴等
法隆寺は飛鳥時代の607年聖徳太子の創建と伝える聖徳宗の大本山で、奈良県の西北部、斑鳩町に位置している。金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍からなっており、現存する世界最古の木造建築として広く知られている。
三経院 (さんぎょういん) 及び西室 (にしむろ) は、桁行19間、梁間正面5間・背面4間、切妻造、本瓦葺の細長い建物で、西院伽藍の西方に南北棟で建っている。南側7間が三経 (勝鬘経・維摩経・法華経) の講義が行われる三経院で、北側12間が西室である。当初は西院廻廊に隣接して建っていたが焼失し、現在の建物は鎌倉中期に再建されたものである。南側正面に檜皮葺の通り庇と向拝付の階段を設けて正面とする。北室は現存しないが、東の聖霊院及び東室とともに上代寺院3面僧房の面影を残す。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/法隆寺(小学館刊)

2010-4-22
番号-名称 年 代   構造等
217 法隆寺三経院
及び西室 (国宝)
寛喜3年(1231) 桁行十九間、梁間正面五間背面四間、一重、切妻造、妻入、本瓦葺、正面一間通り庇付、向拝一間、檜皮葺
法隆寺三経院及び西室
(撮影:2006-12)
法隆寺三経院及び西室
(撮影:2006-12)
       
       
       
       
       
       
       
       
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