特徴等
法隆寺は飛鳥時代の607年聖徳太子の創建と伝える聖徳宗の大本山で、奈良県の西北部、斑鳩町に位置している。金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍からなっており、現存する世界最古の木造建築として広く知られている。
鐘楼は切妻造、本瓦葺、楼造(2階建)の建物で、北側に突出した廻廊の東辺に建っている。桁行3間・梁間2間規模で、現在は廻廊と連続しているが、当初は経蔵や大講堂とともに廻廊の外に位置していた。当初の建物は大講堂とともに焼失し、現在のものは寛弘2年(1005)頃から再建されたと考えられている。楼上に吊された白鳳時代の梵鐘は今なお当時の音色を響かせ、廻廊西辺に左右対称に建つ経蔵などとともに、古代寺院の伽藍構成を今に伝えている。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/法隆寺(小学館刊)

2010-4-22
法隆寺鐘楼 (撮影:2006-12)
番号-名称 年 代   構造等
213 法隆寺鐘楼
(国宝)
寛弘2年-寛仁4年
(1005-1020)
桁行三間、梁間二間、楼造、切妻造、本瓦葺
       
       
       
       
       
       
       
       
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