特徴等
一乘院は天禄元年(970)の創立で大乘院とならんで興福寺の別当寺であったが、明治の廃仏毀釈により廃絶した。
旧一乗院宸殿は桁行23.0m・梁間15.1m、1重、入母屋造、銅板葺の建物で、慶安2年(1649)頃の建立であるが、伝統ある貴族住宅の形式が用いられていて他に類例のない遺構である。明治以降は県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使われたものを昭和38年(1964)に唐招提寺の北側、能満院の跡地に移築復元された。現在は御影堂として鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、昭和46年から57年にかけて東山魁夷画伯が描かれた鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められている。
参考資料:唐招提寺案内リーフレット(唐招提寺寺務所)/唐招提寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-8-20
       
       
       
       
旧一乗院宸殿 (撮影:2007-3) 旧一乗院宸殿 (撮影:2007-3)
番号-名称 年 代   構造等
155 旧一乗院
宸殿
慶安2年
(1649)
桁行23.0m、梁間15.1m、一重、入母屋造、銅板葺
       
       
       
       
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    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
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