番号-名称 年 代   構造等
127 不退寺本堂
室町前期
(1333-1392) 
桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
       
       
       
       
       
       
       
       
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    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
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特徴等
不退寺は、平城天皇が退位の後営まれた「萱の御所」の旧宅を、在原業平が承和14年(847)に精舎に改め不退転法輪寺と号したのに始まるとされる。その後、養和元年(1181)平重衡による南都焼討のために諸堂が炎上、鎌倉時代に西大寺の興正菩薩叡尊により再興された。
本堂は桁行5間・梁間4間、一重、寄棟造、本瓦葺で、室町前期の建造である。内部は内陣と外陣に分かれ、その境に吹寄菱欄間(業平格子)と木連格子を入れている。須弥壇上中央に本尊聖観音菩薩像、その周囲に五大明王像、地蔵菩薩像を安置している。須弥壇の左右に小部屋があり、東小部屋に神仏習合名残の伊勢太神宮を奉安し、西小部屋に阿保親王坐像と平城天皇、伊都内親王の尊儀が祀られている。伸びやかで優美な姿のお堂である。
参考資料:現地の説明板/不退寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-8-16
不退寺本堂 (撮影:2008-5) 不退寺本堂 (撮影:2008-5)