特徴等
元興寺 (がんごうじ) 極楽坊は、飛鳥にあった蘇我氏寺・法興寺(飛鳥寺)が平城遷都にともなって、官大寺として新築移転された元興寺の旧僧坊の遺構を受け継ぐ寺院である。かつて平城京の東部外京に、興福寺と南北に接して建っていた元興寺の大伽藍は、たび重なる罹災により姿を消し、この一画と史跡元興寺塔跡、史跡小塔院跡、そして寺に由来する奈良町の町名にかろうじて残るだけになっている。
禅室は旧元興寺東室南階大坊(僧坊)の一部を鎌倉前期(1185-1274)に改築したもので、もとは本堂と一体のものという。主要な構造部材及び礎石は創建当初のものが今も用いられ、本堂と同様に、南流れの屋根の一部に行基葺古瓦が残る。
参考資料:現地の説明板/元興寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2018-7-14
元興寺極楽坊禅室 (撮影:2008-4) 元興寺極楽坊禅室 (撮影:2008-4)
番号-名称 年 代   構造等
077 元興寺極楽坊
禅室
鎌倉前期
(1185-1274) 
桁行四間、梁間四間、一重、切妻造、本瓦葺
       
       
       
       
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    奈良県の重要文化財建造物      2018-2-9 現在
元興寺極楽坊禅室 (撮影:2008-4) 元興寺極楽坊禅室 (撮影:2008-4)
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