特徴等
正倉院正倉 (しょうそう) はもと東大寺の正倉で、奈良時代以来宝物を収蔵してきた宝庫である。檜造、単層、寄棟造、本瓦葺で、高床式に造られている。間口約33m、奥行約9.4m、床下約2.7m、総高約14mの規模を持ち、床下には直径約60cmの丸柱が自然石の礎石の上に立ち並んで、巨大な本屋を支えている。内部は向かって右から北倉、中倉、南倉の3室からなり、北倉と南倉は大きな三角財を井桁に組み上げた校倉造であり、中倉は北倉の南壁と南倉の北壁を利用して南北の壁とし、東西両面は厚い板をはめて壁とした板倉造である。各倉とも東側の中央に入口があり、内部は2階造となっている。この正倉院宝庫は,千有余年の間,朝廷の監督の下に東大寺によって管理されてきたが、明治8年(1875)、宝物の重要性にかんがみ内務省の管轄となり、現在は宮内庁の所管となっている。建造は、聖武天皇の遺愛品などが光明皇后から東大寺の本尊盧舎那仏(大仏)に奉献された天平勝宝8年(756)と相前後する時期と見られている。
参考資料:現地の案内書/正倉院(宮内庁HP)/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-8-10
正倉院正倉 (撮影:2008-5) 正倉院正倉 (撮影:2008-5)
正倉院正倉 (撮影:2008-5)
番号-名称 年 代   構造等
062 正倉院正倉
(国宝)
天平勝宝8年
(756)頃
桁行九間、梁間三間、一重、高床校倉、寄棟造、本瓦葺
       
       
       
       
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