特徴等
東大寺は天平17年(745)、聖武天皇によって創建された寺院で、古代より多くの参詣客を集めてきた名刹である。中世以降、2度の兵火により多くの建物を焼失したが、草創当初の法華堂、転害門、本坊経庫及び正倉院正倉が現存し、その他の諸堂とともに、天平のたたずまいを今に伝えている。
転害門 (てがいもん) は三間一戸の八脚門で、一条通の東端、正倉院の西に位置している。東大寺西面(東七坊大路)には3つの門が開かれていたが、治承の兵火(1180)、永禄の兵火(1567)も免れて現存するのは北の門であったこの転害門だけである。基壇を除いて高さ10m強、切妻造、本瓦葺屋根の堂々たる門で、建造は天平宝字(757-764)頃と見られている。中央の2柱には今も地元・川上町の有志らによって大注連縄がかけられる。その後修理を受けているが、奈良時代の東大寺伽藍を偲ばせる貴重な遺構として国宝となっている。
参考資料:東大寺HP/歩く・なら(奈良県観光局website)/国指定文化財等DB(文化庁)
2019-8-9
東大寺転害門 (撮影:2007-3) 東大寺転害門 (撮影:2007-3)
番号-名称 年 代   構造等
061 東大寺転害門
(国宝)
天平宝字
(757-764)頃
三間一戸八脚門、切妻造、本瓦葺
     
     
       
       
       
       
       
       
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