特徴等 |
孝恩寺は、元禄7年(1694)に再興された浄土宗知恩院末の寺院である。本堂の観音堂は、桁行5間、梁間5間、寄棟造、行基葺で、前面2間は礼堂、その北側の中央桁行3間梁間2間を内陣、内陣の側背3面1間通りを外陣とし、周囲に濡れ縁を廻す。全体的には伝統的な和様を基調とするが、随所に鎌倉時代に伝わった禅宗様式が取り入れられていることから、鎌倉時代後期の建造と考えられている。この本堂は、もとは行基の創建とされる観音寺の観音堂で、孝恩寺に合併されて同寺の本堂となった。建立時、釘を使用していなかったところから釘無堂
(くぎなしどう) と愛称されている。落ち着きがあり、端正なたたずまいのお堂である。 参考資料:貝塚市HP/国指定文化財等DB(文化庁) 2009-10-26 |
大阪府の重要文化財建造物 2018-2-1 現在 |
名 称 | 年 代 | 構造等 | |
孝恩寺観音堂 (国宝) |
鎌倉後期 (1275-1332) |
桁行五間、梁間五間、一重、寄棟造、本瓦葺 |