特徴等
淀川旧分流施設は、大規模な洪水が頻発した淀川の改良工事の一環として淀川河口より約10km上流に設けられた施設で、旧淀川(大川)に流入する水量を調節するために築かれた毛馬洗堰、水位の異なる淀川と旧淀川間の通航を可能とするために築かれた毛馬第一閘門よりなっている。淀川旧分流施設はわが国最初期の高水工事(主に洪水防止のために、最高水位を計算して行う工事)であるとともに、初めて大型建設機械を導入して実施された淀川改良工事の代表的遺構として、近代河川史上、高い価値が認められている。
毛馬洗堰は、延長18.4mの煉瓦造及びコンクリート造構造物で、右岸側に延長9.0mの翼壁を附属する。煉瓦造及びコンクリート造井筒基礎の上に、幅1.9mの煉瓦造堰柱四基を3.6m間隔で配し、頂部には欠円アーチ形の鉄筋コンクリート造橋梁を架け、その上に胸壁を立ち上げる。堰柱及び橋梁の上下流各面に花崗岩を貼り、天端には角落材等の運搬に利用されたレールを付ける。
参考資料:大阪市HP/国指定文化財等データベース(文化庁HP)
2018-3-7
名 称 年 代   構造等
淀川旧分流施設
毛馬洗堰
明治43年
(1910年) 
煉瓦造、コンクリート造及び鉄筋コンクリート造洗堰、延長18.4m、右岸翼部附属
淀川旧分流施設毛馬洗堰
(撮影:2008-2)
淀川旧分流施設毛馬洗堰
(撮影:2008-2)
       
       
       
       
淀川旧分流施設毛馬洗堰
(撮影:2008-2)
       
       
       
       
リストに戻る
リストに戻る
    大阪府の重要文化財建造物           2018-2-1 現在