番号・名称 年 代   構造等
39 慈光寺開山塔 天文25年(1556) 宝塔、とち葺
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特徴等
慈光寺開山塔は、鑑真の弟子で慈光寺を開山した釈道忠 (広恵菩薩) の墓に建てられていたと伝えられ、覆堂の中に安置されている。総高5.1mの比較的小型の木造宝塔で、室町時代末の天文25年(1556)の銘が露盤にあったという記録と建築技法により、この頃に建てられたものと考えられている。1階は八角形の土台に八本の円柱を建てて円筒形とし、上端に厚板の亀腹、側面の四方に桟唐戸 (扉) を設けている。2階は1階床から立て上げた円形の軸部 (中心部) の上部に組物を置き、方形の屋根を支えている。屋根は板で葺いた「とち葺き」で勾配が急になっている。塔の先端にある相輪は欠損していたが、昭和39年(1964)の解体修理により復元された。独特の建築技法とともに国内唯一の室町時代の木造宝塔として、極めて貴重な存在とされる。
参考資料:現地の説明板(都幾川村教育委員会)/総覧日本の建築(日本建築学会編/新建築社)/国指定文化財等DB(文化庁)
2006-11-30

覆屋

現地の説明板の画像
慈光寺開山塔 (撮影:2005-7) 慈光寺開山塔 (撮影:2005-7)
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