特徴等
この建物は、大正5年(1916)に第一銀行の創設者・渋沢栄一の喜寿(77才)を記念して、現在の東京都世田谷区瀬田にあった銀行の保養施設「清和園」内に建てられたものである。設計には当時の建築界界の第一人者であった田辺淳吉が当たった。構造は補強煉瓦造、外観は焼きの異なる3色の煉瓦が組合わせで積まれ、煙突の直下には煉瓦で描かれた「喜寿」の文字を見ることができる。屋根は天然スレートが葺かれている。建物の雰囲気は栄一の希望を元に、イギリス風農家をイメージしている。室内には暖炉上の栄一のレリーフや古代中国の画法による祝宴の様子を描いたステンドグラスがあり、  さらに中国、朝鮮、日本のデザインが取入れられている。平成9年(1997)取壊しの決定に伴って深谷市が譲り受け、平成11年(1999)当地に移築された。現在は公の施設として、広く市民等の見学や利用に供されている。
参考資料:現地の説明板/誠之堂案内リーフレット/国指定文化財等DB(文化庁)
2007-1-16
       
       
       
       
誠之堂 (撮影:2005-7) 誠之堂 (撮影:2005-7)
番号・名称 年 代   構造等
10 誠之堂 大正5年(1916) 煉瓦造、一階建、スレート葺建築面積113.30㎡
誠之堂 (撮影:2005-7) 誠之堂 (撮影:2005-7)
    埼玉県の重要文化財建造物       2018-1-15 現在
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誠之堂 (撮影:2005-7) 誠之堂 (撮影:2005-7)