埼玉県の登録文化財建造物 2018-12-27 現在 |
特徴等 |
この建物は、昭和5年(1930)に秩父絹織物同業組合(現秩父織物商工組合)が秩父地方の繊維産業の向上と振興を図るため建設し、埼玉県秩父工業試験場を誘致したものである。平成10年(1998)に県内工業試験場の再編・統合で廃止されることになり、新たに「ちちぶ銘仙館」として、秩父織物・銘仙等の歴史上貴重な史料の展示や伝統的な技術を伝承するための施設として、昭和初期の面影を残した形で改修された。本館、工場棟、倉庫が登録文化財になっている。 倉庫は工場棟の南に接続する木造平屋建、切妻造、セメント瓦葺の建物で、南・東・西に、本館から続く吹き放し鉄板葺の廊下を付属し、東には2間4方の便所を設ける。換気用の腰屋根を付け、渡り廊下の屋根を庇状に回すなど、簡素ながら変化に富んだ外観を呈す。 参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/現地の説明板(秩父市) 2006-11-12 |
h: | |||
番号-名称 | 年 代 | 構造等 | |
110 旧埼玉県繊維工業試験場 秩父支場倉庫 |
昭和5年 (1930) |
木造平屋建、セメント瓦葺、建築面積194㎡、渡廊下付 |