特徴等
太陽軒は、大正11年(1922)にこの地で創業したという洋食店である。現在の建物は、木造漆喰塗、2階建の洋館で、昭和4年(1929)頃建てられたと伝えられている。関東大震災(1923)後、東京にはドイツやオーストリアなどから影響を受け、「ゼセッション」あるいは「表現主義建築」と呼ばれているモダン建築が建てられたが、川越においてもこれらに範をとった洋館が建てられ、今でも市内にその姿を見ることができる。この建物はその中の一つで、比較的規模が大きく、放物線をモチーフとしたアーチや、独特の柱頭をもつ飾り柱など、特徴的な意匠が見られ、表現主義と呼ばれたデザインを随所にあらわしている。外壁の色漆喰も異例で、他の洋風建築とは異なった意匠的特徴を持っている。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/太陽軒リーフレット
2006-11-7
太陽軒 (撮影:2005-7) 太陽軒 (撮影:2005-7)
太陽軒 (撮影:2005-7)
番号-名称 年 代   構造等
082 太陽軒 昭和4年(1929)頃 木造2階建、スレート葺、建築面積154㎡
       
       
       
       
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    埼玉県の登録文化財建造物      2018-12-27 現在
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