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番号・名称 年 代   構造等
074 琴ノ浦温山荘
浜座敷
大正2年
(1913)
木造、入母屋造及び寄棟造、本瓦葺、建築面積95㎡
特徴等
琴ノ浦温山荘は、製革業で財をなした事業家新田長次郎が黒江湾を臨む海浜に営んだ別荘で、陸繋島 (りくけいとう) であった矢ノ島との間を埋立てて潮入の池泉を造成した庭園内に、各建物を配置している。主屋、浜座敷及び茶室が重要文化財に指定されいいるほか、正門や冠木門など6棟が附 (つけたり) 指定されており、庭園と一体となって往時のたたずまいを今に伝えている。
浜座敷はL字形平面を持つ平屋建、本瓦葺の建物で、敷地の南端、黒江湾を臨む位置に小さな山を背にして建っている。内部には床・棚を備えた十畳の座敷がある。千鳥破風で屋根を飾り、縁束をのばして懸造風につくる。海を眺望するのに最も適した場所として、温山荘園で最初に建設された建物である。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/琴の浦温山荘園案内リーフレット
2010-5-7
     
     
       
       
琴ノ浦温山荘浜座敷
(撮影:2010-5)
    和歌山県の重要文化財建造物      2018-1-30 現在