千葉県の重要文化財建造物　　　 　　　2018-1-17 現在

特徴等

成田山新勝寺は平安時代中期に創建されたという古刹であるが、江戸時代に庶民の信仰を得てから急速に発展し、成田不動と呼ばれて多くの参詣客を集めてきた。印旛沼の東方に位置し、江戸時代中期から末期にかけて建てられた仁王門、三重塔、釈迦堂、光明堂及び額堂が重要文化財に指定されており、他の諸堂とともに往年のたたずまいを今に伝えている。 境内入口に建つ仁王門は、正面向かって右側に口を開いた阿形の那羅延金剛(ならえんこんごう)、左側に口を閉じた吽形の蜜迹金剛(みしゃくこんごう)、裏仏には右側に広目天、左側に多聞天が安置され、伽藍を守護している。様式は3間1戸の八脚門で、屋根正面は千鳥破風及び軒唐破風、背面は軒唐破風付きの入母屋造の銅板葺、組物は三手先、軒は二軒の扇垂木である。両側面の壁にはケヤキの一枚板を用いるなど、堅牢で宏壮な建築で、建造は文政13年(1830)である。 参考資料：国指定文化財等DB(文化庁)／千葉県HP 2007-2-2

新勝寺仁王門 (撮影：2006-11)	新勝寺仁王門 (撮影：2006-11)

番号・名称		年 代	構造等
33 新勝寺仁王門		文政13年 (1830)	三間一戸八脚門、入母屋造、正面千鳥破風及び軒唐破風、背面軒唐破風付、銅板葺

新勝寺仁王門 (撮影：2006-11)