特徴等
法華経寺(ほけきょうじ)は日常上人を開山とする日蓮宗の大本山で、市川市を西北から南東に通る千葉街道(国道14号線) の北に位置し、江戸時代頃からは街道から法華経寺に入る参道が門前町として賑わったという。境内の五重塔、四足門、祖師道及び法華堂が重要文化財に指定されており、他の諸堂とともに大本山のたたずまいを今に伝えている。
五重塔は、本阿弥光室が両親の菩提を弔うために、加賀藩主前田利光の援助を受けて元和8年(1622)に建てたものである。三間四面、銅板葺、総高は31.6m、江戸時代初期の様式をとどめる県下唯一の五重塔で、建築様式は和様を主体として造られており、最上重だけが禅宗様になっているのは明治期の半解体修理の際に変更されたものとみられている。初重の正面は両開きの桟唐戸、両脇には窓枠に等間隔に格子をはめ込んだ連子窓を取り付けた伝統的な形式を守っている。関東地方には江戸時代以前の五重塔は少なく、法華経寺のほかには3基(池上本門寺五重塔、上野寛永寺五重塔、日光東照宮五重塔)残るだけである。
参考資料:現地の説明板(市川市教育委員会)/市川の文化遺産(市川市HP)国指定文化財等DB(文化庁)
2005-10-4
法華経寺五重塔 (撮影:2005-7) 法華経寺五重塔 (撮影:2005-7)
    千葉県の重要文化財建造物       2018-1-17 現在
番号・名称 年 代   構造等
20 法華経寺五重塔 元和8年
(1622)
三間五重塔婆、瓦棒銅板葺
       
       
       
       
       
       
       
       
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