番号-名称 年 代   構造等
001 千葉市民ギャラリー・いなげ
(旧神谷伝兵衛稲毛別荘)
大正7年
(1918)
鉄筋コンクリート2階建、瓦葺、建築面積113㎡
特徴等
この別荘は、明治・大正時代の実業家でワイン王といわれ、「デンキブラン」で有名な東京浅草の「神谷バー」の創始者として成功した神谷伝兵衛が大正7年(1918)頃建てた洋風別荘である。国道14号線北側の台地に南面して建っており、この付近は、かっては眼下に海が広がる緑の松に囲まれた景勝地であったが、埋め立てが進み、現在では海岸線は2km以上も先になってしまっている。
建物は、市内に残るコンクリート建築としては最も古く、1階ピロティ正面にはロマネスク様式に通じる5つの連続アーチがあり、外壁を白色タイルで仕上げ、昭和初期のモダニズム建築への変化をうかがわせる特徴を持っている。鉄筋コンクリート建築が一般的な建築構造として十分に認められていなかった時期に建築されたものとして、建築史のうえからも大変貴重な建物である。現在は「千葉市民ギャラリー・いなげ」の一部として、当時の内部を復元し、公開されている。
参考資料:現地の説明板/稲毛の文化財HP(稲毛区)/国指定文化財等DB(文化庁)
2005-11-3
千葉市民ギャラリー・いなげ
(撮影:2005-7)
千葉市民ギャラリー・いなげ
(撮影:2005-7)
千葉市民ギャラリー・いなげ
(撮影:2005-7)
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