特徴等
石清水八幡宮は、桂川、宇治川、木津川の三川の合流点にある男山に所在し、貞観2年(860)の創建以来、公家や武家をはじめとして広く崇敬を集めた。創建後はたびたび社殿を焼失等したが、その都度復興し、近世初頭には、天正8年(1580)の織田信長による社殿修復に続き、慶長3年(1598)から豊臣秀頼による境内再興が行われた。その後、寛永11年(1634)に江戸幕府により現在の本社社殿群が造替され、さらに境内社などの造替が続けられたと見られている。これらの諸建築のうち、本社社殿群10棟が国宝、摂社本殿5棟及び総門3棟が重要文化財に指定されており、近世初頭の境内構成を今に伝えている。
摂社若宮社本殿は本社本殿の遷殿 (うつしどの) で、本社本殿の北東に南面して建っている。桁行五間、梁間四間、日吉造、檜皮葺で正面に三間幅の向拝を付け、正側面に刎高欄付切目縁を廻らし、正面と西側面に木階を付ける。また向拝前面に結界を設け、結界の両側には瑞垣を廻らし、並び建つ若宮殿社本殿との間を板玉垣で画している。寛永年間(1624-1643)頃の建造と見られている。
参考資料:石清水八幡宮案内リーフレット(石清水八幡宮)/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-11-6
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番号・名称 年 代   構造等
537 石清水八幡宮
   摂社若宮社本殿
寛永年間(1624
-1643)頃
桁行五間、梁間四間、日吉造、向拝一間、檜皮葺、左右瑞垣附属、銅板葺、東面玉垣附属
石清水八幡宮摂社若宮社本殿
(撮影:2022-11)
石清水八幡宮摂社若宮社本殿
(撮影:2022-11)
石清水八幡宮摂社若宮社本殿
(撮影:2022-11)
石清水八幡宮摂社若宮社本殿
(撮影:2022-11)
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