特徴等

萬福寺 (まんぷくじ) は中国僧隠元によって寛文元年(1661)に開創された黄檗宗の大本山で、宇治市五ヶ庄の里に位置している。伽藍の配置や堂舎の建築様式は中国の明時代末期頃の様式で造られており、建築材も東南アジア原産のチーク材が使われている。伽藍は延宝7年(1679)までにほぼ完成した。総門はじめ23棟の建物が重要文化財に指定されており、江戸前期の特色ある伽藍の様子を今に伝えている。
祠堂(しどう)は桁行三間、梁間二間、入母屋造、本瓦葺で、西方丈の西に東西棟として建っている。一般信徒の位牌を納め、永代供養するためのお堂で、隠元禅師300年遠諱遠諱(おんき)(1972年)のときに納骨堂が併設され、宗旨を問わず納骨もできるようになった。慈光堂と呼ばれている。
参考資料:萬福寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-3-31

       
       
       
       

手前:廻廊 背後:祠堂
萬福寺祠堂 (撮影:2008-9) 萬福寺祠堂 (撮影:2023-3)
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番号・名称 年 代   構造等
506 萬福寺祠堂 延宝2年(1674) 桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、本瓦葺、背面庇附属、桟瓦葺
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