特徴等 |
この石塔は、弘安9年(1286)、奈良西大寺の高僧の叡尊により宇治橋の再建と宇治川に棲む魚介類の救済を祈願して、供養塔として造立されたもので、宇治橋の上流にある「浮島」「浮舟ノ島」などと呼ばれてきた中洲「塔の島」に所在している。基礎石の背面に造立の縁起を記した銘文と網代禁止の官符が陰刻され、軸部に金剛界四仏の種子が刻されている。 現在の塔は、宝暦6年(1756)の大洪水により宇治橋と共に流失し、永らく土中に没していたものを、明治41年(1908)に福田海の人達が発掘再興し、九重目の屋根と相輪を新しく補い現在の位置に建てられたもので高さ約15m、わが国古石塔中第一位の高さを誇っている。 参考資料:宇治の建造物Website(宇治市教育委員会)/国指定文化財等DB(文化庁) 2023-4-1 |
番号・名称 | 年 代 | 構造等 | |
517 浮島十三重塔 |
弘安9年(1286) |
石造十三重塔 |
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京都府の重要文化財建造物 2018-2-1 現在 |