特徴等
教王護国寺 (東寺) は、平安京の正門・羅城門を挟んで建立された東西両官寺の東寺で、延暦15年(796)の創建である。桓武天皇のあとに即位した嵯峨天皇は弘仁年間(810-824)に当寺を空海に勅賜され、真言宗の大本山となった。その後の長い歴史の中で衰退した時期もあったが、信長・秀吉の寄進などもあり伽藍が整備されていった。
西院は伽藍の西北部にあり、大師堂(西院御影堂)はその中心建築である。弘法大師の住房を仏堂としたもので、現在の建築は康暦2年(1380)の再建である。明德元年(1390)に北側に礼堂と中門が附加されたが、なおよく住房の形式を伝えている。堂内には不動明王坐像と弘法大師坐像が祀られている。
参考資料:東寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-12-5
教王護国寺大師堂 (撮影:2022-12)
リストに戻る
番号・名称 年 代   構造等
475 教王護国寺大師堂
   (西院御影堂)
   (国宝)

康暦2年
(1380)

後堂、前堂及び中門より成る
後堂:桁行七間、梁間四間、一重、入母屋造、北面西端二間庇、すがる破風造、東面向拝一間
前堂:桁行四間、梁間五間、一重、北面入母屋造、南面後堂に接続
中門:桁行二間、梁間一間、一重、西面切妻造、東面前堂に接続
総檜皮葺
教王護国寺大師堂 (撮影:2022-12) 教王護国寺大師堂 (撮影:2022-12)
       
       
       
       
リストに戻る
    京都府の重要文化財建造物         2018-2-1 現在