特徴等
教王護国寺 (東寺) は、平安京の正門・羅城門を挟んで建立された東西両官寺の東寺で、延暦15年(796)の創建である。桓武天皇のあとに即位した嵯峨天皇は弘仁年間(810-824)に当寺を空海に勅賜され、真言宗の大本山となった。その後の長い歴史の中で衰退した時期もあったが、信長・秀吉の寄進などもあり伽藍が整備されていった。
東大門 (ひがしだいもん) は切妻造、本瓦葺の三間一戸八脚門で、境内東辺の築地塀の中ほどに位置している。現地の案内板では、「現在の門は建久9年(1198)に再建されたもので、慶長10年(1605)に豊臣秀頼が大修理を加えた」旨説明されていたが、文化庁のWebsiteでは、年代は慶長10年(1605)としている。建武3年(1336)、新田義貞が東寺の足利尊氏を攻め、危機に陥った尊氏は門を閉めて危うく難を逃れることができたとの故事により、「不開門」(あかずのもん) とも呼ばれている。
参考資料:東寺HP/現地の説明板/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-12-4
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番号・名称 年 代   構造等
471 教王護国寺東大門 慶長10年(1605) 三間一戸八脚門、切妻造、本瓦葺
教王護国寺東大門 (撮影:2022-12) 教王護国寺東大門 (撮影:2022-12)
       
       
       
       
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