仁和寺鐘楼

特徴等

仁和寺 (にんなじ) は、宇多天皇が光孝天皇の遺志を継いで仁和4年(888年)に金堂を建立、年号から「仁和寺」と命名されたことに始まる古寺で、京都市の西北部、御室の地に所在している。応仁の乱(1467-1477)により全伽藍を焼失したが、寛永18年(1641)-正保元年(1644)間に再興された。現在見られる伽藍は、主としてこの時のものである。平成6年(1994)に世界遺産に登録され、また、境内の「御室桜」は遅咲きの桜として知られている。
鐘楼は、桁行三間、梁間二間、入母屋造、本瓦葺で、金堂と御影堂の間に設けられている。下部に袴腰を付け、上部は朱塗りで、高欄を周囲に廻らせている。落ち着いた色調の堂宇が多い中で、朱塗りの佇まいが華やかな雰囲気を醸している。通常吊られた鐘は外から見えるが、ここの鐘は周囲を板で覆われているため見ることができない。
参考資料：仁和寺HP／国指定文化財等データベース（文化庁）
2023-2-18

番号・名称		年代	構造等
442 仁和寺鐘楼		寛永21年(1644)	桁行三間、梁間二間、袴腰付、入母屋造、本瓦葺


仁和寺鐘楼 (撮影：2023-2)	仁和寺鐘楼 (撮影：2023-2)