清水寺は音羽山の中腹に位置する北法相宗の総本山で、「清水寺縁起」によると、宝亀9年(778)に僧延鎮が音羽の滝上に観音を祀ったことに始まり、延暦17年(798)には坂上田村麻呂が仏殿を建立して桓武天皇の勅願寺になったと伝える古刹である。創建後何度も火災により焼失し、現在の建物はほとんどが17世紀前半に再建されたものである。本堂はじめ16棟の建物が重要文化財に指定され、清水寺の伽藍景観を形成している。
鐘楼は慶長12年(1607)に再建されたもので、仁王門を入った左 (北) に建っている。6本の四方転びの柱で2.3トンの梵鐘を吊る力強い鐘楼であるが、懸魚、蟇股、木鼻などに華麗な彫刻が施され、美しさも兼備えている。
参考資料：清水寺HP／国指定文化財等DB(文化庁)
2018-4-6