特徴等

清水寺は音羽山の中腹に位置する北法相宗の総本山で、「清水寺縁起」によると、宝亀9年(778)に僧延鎮が音羽の滝上に観音を祀ったことに始まり、延暦17年(798)には坂上田村麻呂が仏殿を建立して桓武天皇の勅願寺になったと伝える古刹である。創建後何度も火災により焼失し、現在の建物はほとんどが17世紀前半に再建されたものである。本堂はじめ16棟の建物が重要文化財に指定され、清水寺の伽藍景観を形成している。
馬駐 (うまとどめ) は仁王門とともに寬永6年(1629)の火災をまぬかれた室町時代の建物で、仁王門の手前北側に建っている。昔、貴族や武士が此所に馬をつないで徒歩で諸堂へ参拝した。正面10.5m、側面5m強と規模も大きく、同時に五頭の馬をつなぐことができるという。馬屋という全国的にも希少な遺構である。
参考資料:清水寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2018-4-4

清水寺馬駐 (撮影:2007-1)
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番号・名称 年 代   構造等
350 清水寺馬駐 室町後期
(1467-1572) 
桁行五間、梁間二間、一重、切妻造、本瓦葺
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    京都府の重要文化財建造物         2018-2-1 現在