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番号・名称 年 代   構造等
267 旧武徳殿 明治32年(1899) 木造、建築面積1,051.57㎡、桟瓦葺
旧武徳殿 (撮影:2023-1) 旧武徳殿 (撮影:2023-1)
特徴等
旧武徳殿は、明治32年(1899)に大日本武徳会の演武場として建設された武道施設で、平安神宮の北西の地に所在している。第二次世界大戦後、GHQにより接収され、接収解除後は京都市警察学校などとして使用されたが、現在は京都市武道センターの一施設として使用されている。
建物は木造、建築面積1,051.57㎡、桟瓦葺で、建築様式は伝統的和風建築をベースにしながらも明治以後の洋風建築の影響を受けた近代和風建築である。 設計は京都府庁舎旧本館(国重要文化財)などを手がけた松室重光 (京都府技師) で、大正2年(1913)には玉座と車寄が亀岡末吉 (京都府技師) によって増改築された。その後も小規模な改変はあったが、昭和60年(1985)からの修復工事で大正時代の姿に復元されている。
参考資料:京都府剣道連盟HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-3-9


余談その1
武道センターの南側にある武徳殿南門は、幕末期に京都の治安維持につとめた京都守護職の御用屋敷門だったとのことです。 御用屋敷は現在の京都府庁内にありましたが、大政奉還に伴い慶応3(1867)年に廃止されて取り壊され、今は石碑を残すのみとなっていますが、御用屋敷門はここ武徳殿の南へ移築され、京都守護職の往時の面影を今に伝えています。

余談その2
もう60年も前のことですが、高校時代にこの武徳殿に武道の試合の応援に来たことがあります。非常に混雑していた入り口辺りで靴を履いたまま応援していて、靴を脱ぐように注意されたことを思い出しました。恥ずかしい話ですが、今では懐かしい思い出です。

       
       
       
       
旧武徳殿 (撮影:2023-1) 旧武徳殿表門 (撮影:2023-1)
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