特徴等
眞正極楽寺 (しんしょうごくらくじ) は、左京区の南部、浄土寺真如町に所在する天台宗派の寺院で、「真如堂」と通称されている。永観2年(984)、比叡山延暦寺の僧・戒算上人が延暦寺常行堂にあった阿弥陀如来像を、神楽岡(吉田山)東の東三条院藤原詮子(一条天皇の母、藤原道長の姉)の離宮に移し、安置したのが始まりとされる。当初この場所の東北に位置する元真如堂の地にあったが、応仁の乱で荒廃した後、各地を転々とし、元禄6年(1693)に現在地で再建が開始された。
現在の本堂は、享保2年(1717)の上棟で、京都市内の天台宗寺院の本堂として最大規模を誇る。七間四方、入母屋造、本瓦葺、総欅のどっしりとしたお堂で、正面の向拝の下に勾欄付きの階段を設け、四周に縁を廻らしている。内部は外陣、内陣、内々陣に分かれ、内々陣の須弥壇に本尊の阿弥陀如来立像(重文)が祀られている。本尊は「うなずきの弥陀」ともよばれ、古来多くの信仰を集めている。
参考資料:眞正極樂寺HP/現地の説明板(京都市)/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-4-25
       
       
       
       
眞正極樂寺本堂 (撮影:2023-4) 眞正極樂寺本堂 (撮影:2023-4)
眞正極樂寺本堂 (撮影:2023-4) 眞正極樂寺本堂 (撮影:2023-4)
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番号・名称 年 代   構造等
266 眞正極樂寺本堂 享保2年
(1717)
桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、正面向拝三間、背面向拝一間、本瓦葺
    京都府の重要文化財建造物         2018-2-1 現在