特徴等
旧真宗信徒生命保険株式会社本館 (本願寺伝道院) は、煉瓦造、建築面積627.70㎡、二階建一部三階建の建物で、堀川通を挟んだ本願寺の門前、東へ延びる正面通が油小路通と交差する東南角地に位置している。伊東忠太の設計により、明治44年(1911)に建てられたもので、様々な使用を経た後「本願寺伝道院」となり、僧侶の教化育成の道場として使用されている。外壁に煉瓦色の化粧タイルを張り、花崗岩の白帯を廻らせるなど英国風の様式を基調とするが、玄関上部のインド風のドームや六角塔屋、中国風の高欄など随所にアジア大陸の意匠を大胆に取り入れている。さらに組物を載せた柱、窓上の人字形割束を模した造形など、随所に日本建築を解釈、再構築した細部意匠を加え、独創的な意匠となっている。伊東忠太の建築進化論に基づく初期の代表作であり、我が国における建築様式の道程を体現した建築として高く評価されている。
石柵22基が、附 (つけたり) として重要文化財になっている。
参考資料:本願寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-12-30
       
       
       
       

石柵
旧真宗信徒生命保険株式会社本館
(本願寺伝道院) (撮影:2022-12)
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番号・名称 年 代   構造等
210 旧真宗信徒生命保険
   株式会社本館
   (本願寺伝道院)
明治44年
(1911)
煉瓦造、建築面積627.70㎡、二階建一部三階建、一部地下一階、銅板葺、南西隅門及び煉瓦塀附属、煉瓦造、延長7.6m
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    京都府の重要文化財建造物         2018-2-1 現在
旧真宗信徒生命保険株式会社本館
(本願寺伝道院) (撮影:2022-12)
旧真宗信徒生命保険株式会社本館
(本願寺伝道院) (撮影:2022-12)