特徴等
この建物は、明治39年(1903) に日本銀行京都支店として建てられたものであるが、昭和40年(1965)に支店が他所に移転し、古代学協会の所有となった。その後、昭和61年(1986)に京都府に寄贈され、現在は京都文化博物館別館として公開されている。建物は煉瓦造、二階建、一部地下一階、スレート葺で、両翼に塔屋を付けている。三条通に面して左右対称で中央にアーチの入口を設け、赤煉瓦の外壁には白い花崗岩を装飾的に配して変化を付ける。設計は辰野金吾と弟子の長野宇平治で、明治中期の代表的洋風建築である。
三条通は、江戸時代には東海道の西の起点として賑わったが、近代になって集書院(公共図書館)、郵便局、銀行、商店等が建てられた。明治時代、大正時代の近代洋風建築や伝統様式の商家が多く残つている三条通は、京都市の「界わい景観整備地区」に指定されており、いつも多くの観光客等で賑わっている。
参考資料:京都文化博物館別館案内リーフレット/国指定文化財等データベース(文化庁)
2023-3-14
       
       
       
       
旧日本銀行京都支店 (撮影:2023-3) 旧日本銀行京都支店 (撮影:2023-3)
旧日本銀行京都支店 (撮影:2023-3) 旧日本銀行京都支店 (撮影:2023-3)
番号・名称 年 代   構造等
148 旧日本銀行
   京都支店
明治39年
(1906)
煉瓦造、建築面積884.4㎡、二階建、一部地下一階、スレート葺、両翼塔屋付、袖塀附属
旧日本銀行京都支店 (撮影:2023-3) 旧日本銀行京都支店 (撮影:2023-3)
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