正面

正面
北野天満宮拝殿 (撮影:2023-2) 北野天満宮拝殿 (撮影:2023-2)
特徴等
北野天満宮は、天暦元年(947)、平安京の天門(北西)にあたる北野の地に菅原道真公(菅公)を祀って創建された古社である。古来「北野の天神さま」と親しまれ、「学問の神さま」「芸能の神さま」として人々の信仰を集めてきた。
本殿等の中心社殿は、慶長12年(1606)に豊臣秀賴により造営されたもので、中門、廻廊、拝殿・本殿等八棟造の社殿、透塀などから成り立っている。
北野天満宮の本殿は、本殿と拝殿が石の間という石畳の廊下でつながり、本殿の西には脇殿を、拝殿の両脇には楽の間を備えた特色ある構造になっており、八棟造と呼ばれている。本殿は、桁行五間、梁間四間、入母屋造、檜皮葺で、右側面に三間庇を付ける。石の間は、桁行三間、梁間一間、檜皮葺で、本殿・拝殿と接する妻側屋根が妻壁から外に出ない両下造と呼ばれる形式である。拝殿は、桁行七間、梁間三間、入母屋造、檜皮葺で、正面の軒を唐破風とし、屋根には千鳥破風を設け、前面全体に向拝を付けている。楽の間は拝殿の左右に接続して設けられており、いずれも桁行正面二間、背面三間、梁間二間、檜皮葺で、一端は入母屋造である。
各所に黄金色に輝く装飾、精緻な彫刻が施された絢爛豪華な建築群であり、また、後世の権現造の原形となっていることなどから、国宝に指定されている。
参考資料:北野天満宮HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-2-27
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番号・名称 年 代   構造等
142 北野天満宮本殿、石の
   間、拝殿及び楽の間
慶長12年
(1607)
本殿 桁行五間、梁間四間、一重、入母屋造、右側面三間庇付、檜皮葺 石の間 桁行三間、梁間一間、一重、両下造、檜皮葺 拝殿 桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝七間、軒唐破風付、檜皮葺 楽の間 東西各桁行正面二間、背面三間、梁間二間、一重、一端入母屋造、他端拝殿に接続、檜皮葺

東面

西面
北野天満宮楽の間 (撮影:2023-2) 北野天満宮楽の間 (撮影:2023-2)

東面

西面
北野天満宮石の間 (撮影:2023-2) 北野天満宮石の間 (撮影:2023-2)

東面

西面
北野天満宮本殿 (撮影:2023-2) 北野天満宮本殿 (撮影:2023-2)
       
       
       
       
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