特徴等
報土寺(ほうどじ)は浄土宗知恩院派に属する寺院で、京都市上京区の千本中立売交差点の西南、徒歩分ほどの角地に所在している。平安時代の貞観元年(859)に行教上人により真言宗の寺として創建されたと伝わっている。その後、応仁の乱などにより荒廃したが、永禄2年(1559)、選誉照阿上人により、浄土宗の寺院として相国寺総門の東南に再興された。以後、浄土宗の念仏道場として栄え、江戸時代の寛文3年(1663)頃に、現在地に移転した。表門と本堂が重要文化財に指定されている。
本堂は寛永6年(1629)の建造で、寺地の移転に伴い移築されたものである。桁行七間、梁間六間、入母屋造、本瓦葺で、正面に三間の向拝を付け、木階を設ける。舟肘木を用いた簡素な造りではあるが、全体の木組が太く力強い優品で、江戸時代初期浄土宗本堂の一典型として高く評価されている。
参考資料:現地の説明板(京都市)/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-5-20
報土寺本堂 (撮影:2023-5) 相報土寺本堂 (撮影:2023-5)
       
       
       
       
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番号・名称 年 代   構造等
134 報土寺本堂 寛永6年
(1629)
桁行七間、梁間六間、一重、入母屋造、向拝三間、本瓦葺
    京都府の重要文化財建造物         2018-2-1 現在