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裏千家住宅の写真は残念ながらありません。下掲の写真は小川通りに面した表構えで、表門 (一間腕木門、檜皮葺) は「附 (つけたり) 」に指定されています。
       
       
       
       
裏千家表構え (撮影:2023-5) 裏千家表門 (撮影:2023-5)
    京都府の重要文化財建造物         2018-2-1 現在
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特徴等
裏千家は、千利休を祖とする茶道家元で、千利休の孫・元伯宗旦 (げんぱくそうたん) が母屋を三男・江岑宗左 (こうしんそうさ) に譲り、その北側に隠居屋敷を建てたことに始まりという。当時、隠居屋敷は母屋との関係から「裏の家屋敷」などと呼ばれてことから「裏千家」という通称が生まれたと考えられている。屋敷は表千家の北に隣接し、京都市上京区小川通に西面して広がっている。
住宅はほとんどが、天保10年(1839)頃の建造になるものである。洗練された手法による数寄屋建築で、規模が大きく、複雑な形態を示す。裏千家で最も重要な茶室である又隠 (ゆういん) (四畳半茶室) と今日庵 (こんにちあん) (一畳台目向板付茶室)、新しい広間の茶座敷である抛筌斎 (ほうせんさい) や咄々斎 (とつとつさい)、玄関、台所などから構成されている。江戸時代以来の茶道家元の住宅としての形態がよく保持されており、表門が附指定されている。
参考資料:裏千家HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-5-14
番号・名称 年 代   構造等  
133
裏千家住宅

天保10年
(1839)頃
天明8年
(1788)
(寒雲亭)

台所(土間、板間及び事務室、井戸付)、槍の間(八畳)、抛筌斎(十二畳、床、棚付)、三猿舎(四畳半、水屋、棚付)、階段室(押入付)、二畳(押入付)、廊下、縁
玄関、無色軒(五畳、板間付)、六畳、四畳、三畳三室、便所、廊下、縁
大炉の間(六畳)、咄々斎(八畳、床二個所付)、利休堂(三畳中板入茶室、上段、祀堂付)、仏間(仏壇付)、二畳、大水屋(棚付)、入側二室、廊下、縁
溜精軒(六畳)、寒雲亭(八畳、床・柳の間・附書院付)、今日庵(一畳台目向板付茶室)、又隠(四畳半茶室)、勝手、水屋、廊下、渡廊下よりなる
一部二階、桟瓦、こけら及び茅葺