特徴等
賀茂別雷神社 (かもわけいかづちじんじゃ) は、鴨川と高野川のうるおう葛野の地に居を構えた賀茂の県の神社を起源とする古社で、古代国家の成立とともに、7世紀にはすでに有力な寺院になっていたと見られている。平安京においては、国家鎮護の神社として朝廷の崇敬を受け、社殿は11世紀初頭までに現在に近い姿に整えられた。その後衰退した時期があったが、寛永5年(1628)に往年の姿に復興された。
摂社片岡神社は境内に全部で二十四ある摂末社の中でも第一摂社に定められる片山御子神社の別称で、上賀茂神社の祭神・賀茂別雷神の母神である賀茂玉依比売命 (かもたまよりひめのみこと) が祀られている。平安の昔より恋愛成就等の神として著名で、紫式部も度々参拝したという。本社恒例の祭典に当たっては、先づ当神社で祭 (片岡社先祭) を行い、これから本社で行われるお祭は御祭神が行ったようにご奉仕する旨を告げることが例となっているとのことである。
本殿は一間社流造、檜皮葺で、拝殿の先、御物忌川 (おものいがわ) の右岸に建っている。拝殿は、桁行一間、梁間一間、切妻造、妻入、檜皮葺で、本殿の前、楼門側から御物忌川に架かる橋を渡った左に建っている。四方吹放ちで、床は板敷きとなっている。
参考資料:賀茂御祖神社案内リーフレット/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-12-19

拝殿
賀茂別雷神社摂社片岡神社本殿及び拝殿
(撮影:2023-1)

本殿及び拝殿

本殿
賀茂別雷神社摂社片岡神社本殿及び拝殿
(撮影:2023-1)
賀茂別雷神社摂社片岡神社本殿及び拝殿
(撮影:2023-1)
       
       
       
       
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番号・名称 年 代   構造等
107 賀茂別雷神社
   摂社片岡神社本殿
寛永5年
(1628)
一間社流造、檜皮葺
108 賀茂別雷神社
   摂社片岡神社拝殿
寛永5年
(1628)
桁行一間、梁間一間、一重、切妻造、妻入、檜皮葺
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