鞍馬尾根/天狗杉//北山 |
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吹雪の中、雪原を黙々と歩く |
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2008.02.09 (土) 雪 哲、道
コース: 花背峠バス停〜天狗杉〜旧花背峠〜林道車止め〜採石場〜鞍馬尾根取付〜伐採地〜P674〜P634〜P569〜経塚〜竜神池〜奥の院道出合〜鞍馬寺〜叡電鞍馬駅 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 先週行った雲取峠、寺山峠に雪があったので、「今日は寺山峠から 旧花背峠への尾根筋へ」と思っていたが、「今日は一日中雪」と言う天気予報で、「雪が降っていたら 花背峠で降り天狗杉へでも行くか」と言うことになる。 天気がよくないので先週のように多くの登山客はいないバス、ユックリと座れる。若者は皆、広河原のスキー場へ向かうようだ。鞍馬付近から雪が舞い、「こりゃアカン!」と−5℃の花背峠で降りる。「吹雪のなか、何でこんな山の中で降りるの?」と後ろの座席の女の子たちは話している。一緒に降りた男性一人、「写真を撮ります」と言うけれど付近は深い雪、「大丈夫かいな」。大見尾根の鉄塔と杉峠からの展望を教えるが、この雪の中、何も見えないかも知れない。
我々はアイゼンを付け、バス停北20mの天狗杉取付に進み、さっそく進入を開始するが、少し進むと予想以上に雪が多く進めなくなる。「こんな所で ワカンつけられへん!」と、哲郎は強引に左手の斜面を登り始める。尾根まで僅かな距離だが直進できず「こりゃアカン!」とジグザグに木を掴みながら登って行く。やっと尾根に着き雪を固めワカンを装着する。尾根は60cmの積雪、ユックリと登り始める。 最初は左手が植林地、右手が雑木だが一登りすると小広い植林地に出る。ここから植林地の中を西向きに進んで行くと、左手が雑木、右手が植林地の尾根に変る。花背峠からず〜と降り続く雪、「この雪が無ければ、もう少し心地よいはずや!」と言いつつ、雪の少ない所をよって歩いて行く。「こんなん、いつできたんや」と目の前の植林地にネットが見えてくる。山頂まで行けるかどうか心配したが、ネットの左端を通って進むことができ、一安心。
雪は段々深くなり、80cmともなると直登できないので、少しでも雪の少ない所を探しジグザグに歩く。やっと最後の斜面を登りきり、山頂付近の雑木林の中を歩くと、すぐに天狗杉の山頂に着く。雑木の中の小広い山頂だが三角点が何処にあるかは、全く分からない。下山は南の斜面から下り、すぐに西へと下りて行く。この斜面はいつも積雪が多くて気持ちよいが、余り南へ突っ込んでしまうと旧花背峠から外れてしまう。
「こんなもんだろう」と二人とも適当に下ってしまったので、いつもと違う急斜面の植林地に出合う。雑木の斜面の最後で左にとる所を直進したようだ。植林地の向こうに旧道が見えるので、適当に下って行くと、旧花背峠より北に200mのところに下りてしまう。「ちょっとの事で、随分とズレるもんや」と言いつつお地蔵さんの小屋まで登って行き、小屋の屋根を借り小休止する。 お地蔵小屋をあとに旧花背峠を峠下方面に下って行くのだが、今日はこの道が除雪してあり難なく進むことが出来る。採石場への分岐で車止めを跨ぎ採石場への道を進む。採石場への道も除雪してあり、「今日は、楽チンかな」と思いつつ進んで行くと、送電線をくぐった所で除雪は終わり、また深い雪道に変る。
林道は60cm程度の積雪であるが、ワカンのお陰で難なく歩くことができ、時々出合う吹き溜まりは雪の少ない所を探して歩く。両側に植林地が広がるこの林道は、尾根を通っているので中々高度が下がらない。「まだか、まだか」と言いつつ歩いて行くが、鞍馬尾根の取付には中々着かない。「お腹すいた!」「昼食に雪を避ける所はないか」と探しながら歩くことになる。左手に大きな松が見えて、5分後に右手に一本の松の木が目立つ鞍馬尾根取付に着く。左手に植林、右手に雑木の取付から進入するが木々はまだ大きくなく、この吹雪には全く役にたたない。やっと雑木の固まりを見つけ、それを雪避けに昼食とする。
「冷えてくる」と10分で切り上げ、鞍馬に向かって出発する。少し登りながら植林地を通り抜けると、目の前に広〜い雪原が広がる。最近ここの夏道を通ったことがないので、雪の下がどのような状態なのかは分からないが、雪原の広さは変らないようだ。先に行く道子は「何処を通って いこうか」と迷っている。雪も60〜80cmと深く、何処を歩いても同じようなものだが、吹雪いている為雑木に近い所を歩く。それでも時々「ずぼっ」はまって動けなくなる。やっと雪原のピークに達し、周囲を眺めるが雪の為何も見えない。
鞍馬尾根へは雪原のピークを南に進み、植林地の中へと入って行く。少し下って行くと、しばらくは赤い実をつけたソヨゴの木が続き一登りするとP674に立つ。ピークを下り余り変貌のない尾根を歩くが、この付近は右手にユヤガ谷の源頭、左手下には古道橋からの林道がある。変貌のない尾根に突然何処からともなくトレースが現われてくる。数日前のものだが途中で引き返したのか、古道橋への林道に降りたのか、それとも狩をしていたハンターのものなのか分からない。
しばらくトレースに従い単純な尾根道を歩いて行く。平坦な尾根が続き、右手に時々雑木が現われ目を楽しませてくれ、植林地にも立派な木が目立つようになる。右手の雑木の向こうには、ユヤガ谷支流の源頭が見える。植林地を右に振り、20mちょっと登って行くとP634に立つ。ここにはいつものピークハンターさんの標識と北山ウォーカーさんの標識が並んでいる。P634から大きな木の間を下って行くと、「何で!」と思うほど急に雪が少なくなる。歩きながら「ワカン外そうか」と言うものの、「ネット付近は 例年雪が深い」ともう少し様子を見ることにする。 大きなモミノキに何度も出合い、尾根道に「雪が少ないな〜」と言っているとネットに出合う。予想に反し積雪が少なく「ワカン不用やった」とネットに沿って歩いて行くと、雪の間から伸びたイバラが邪魔をするので、ワカンで踏みながら進んで行く。ネットが終わるとすぐに経塚に着きワカンを外し小休止する。鞍馬山を下りながら適当に歩いて行くと竜神池に着く。この付近から道らしいものが現われてくるのでこれに従い進んで行くと、やっと奥の院道に出合う。
ここでアイゼンを外し階段状の道を下って行くが、降りしきる雪で滑りやすくなってくる。「チェーンをつけよう」とまだ実績のないチェーンを取り出し靴に付け歩き出す。「これは Good!」と滑らず快適に下りて行くことが出来る。鞍馬寺には数少ない観光客が雪化粧した寺や木々を楽しんでいるが、我々二人の派手なウエアーはどう見ても場違いのように見える。 ![]() ![]() ![]() ![]()
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