ジョーラク峠(井戸〜小祖父谷〜城丹国境尾根)//北山


小祖父谷に沿った旧道、「今日はここを探索しよう」と
堰堤を越えると目の前に茶色い間伐材が谷を埋めている



2008.10.18 (土) 晴れ  哲、道



行き:京都駅バス停 7:15(JRバス/周山行)− 周山バス停 8:30着
   周山発 8:35発(ふれあいバス/灰屋行)− 井戸バス停
帰り:周山バス停 16:20− 京都駅バス停


コース:
井戸バス停〜分岐(石仏峠/祖父谷峠)〜分岐(小祖父谷/祖父谷)〜林道カーブ地点から小祖父谷沿いの古道へ〜林道へ上がる〜ジョーラク峠分岐〜(ジョーラク峠ピストン)〜林道分岐を右へ〜林道終点〜ジョーラク峠からの尾根鞍部〜飯森山〜天童山〜茶呑峠〜カモチ谷〜殿橋〜周山バス停



注意:
◆小祖父谷は伐採材で荒れているので林道を進んで下さい。
◆小祖父谷林道から大谷峠へは道がないので、初心者だけで行かないようにお願いします。









 

 「比良や北山深山の紅葉には 少し早い」とジョーラク峠に出かける。この峠へは前回、比賀江から谷を詰めてトライしたが、今日は小祖父谷からトライする。登山地図に寄ると、ジョーラク峠へは林道で簡単に行けそうなので、目的は小祖父谷の探索とする。

 JR京都駅前バス停から7:15発 周山行のバスに乗る。紅葉シーズン前なので、乗客はまだ少ない。5時起きの道子はすぐ横で寝入っているが、哲郎も外の景色は見るものの、うつらうつらである、そのせいか「もう栗尾峠や」と眼下に広がる霧を見ながら道子を起こす。今日は心地よい丁寧な運転にも関わらず、定刻の8時30分に周山バス停に着く。

祖父谷林道の標識を右に 祖父谷林道を歩き出す 左はイモジ谷から石仏峠
右にとり橋を渡り祖父谷峠へ

 8時35分発 灰屋行のバスに他の乗客一人と乗り、バスは軽快にR477を東へ走る。ぼんやりと城丹国境尾根の山々を見ていると、すぐに井戸に着き、バス停の待合室でゆっくり準備する。「9時になった」と出発しすぐにある祖父谷林道の標識を右にとり、桂川を渡り祖父谷林道を歩き出す。神社で左手に取り、進んで行くとすぐに民家は終わり、山合の道に変わる。道端にはキリンソウ等秋の野草が咲き、目を楽しませてくれる。一登りした後は少し下り、左手より井戸祖父谷が近づいてきて、谷間が開け明るくなり、大きな堰堤に出合う。

緩やかな林道を進む 旧道のある祖父谷と小祖父谷
の分岐に出合い、橋を渡り右
に取る
次の橋を渡ると
小祖父谷林道の分岐に出合う

 「ここには 大きなムカゴがあったなぁ〜」と袋を取り出し収穫を始めるが、もう落ちてしまったのか、少ししか採れない。しばらく植林地の中の谷沿いの道を歩き橋を渡る。植林地のネットにムカゴを見つけ収穫するが、ムカゴ御飯にはまだまだ少ないようだ。しばらく祖父谷を右に見ながら、緩やかな林道を進む。目の前に橋が見えてきて、イモジ谷と祖父谷が分岐する。左は石仏峠への道なので、右に取り橋を渡る。川沿いを歩いて行くと、旧道のある祖父谷と小祖父谷の分岐に出合い、橋を渡り右に取ると、すぐに橋が見えてきてこれを渡り、小祖父谷林道の分岐に出合う。

小祖父谷林道の分岐
「ここは 初めてや」と早速進入
小祖父谷林道の標識 林道が大きくカーブする地点で
立ち止まり、左の小祖父谷に
沿った旧道を目にする

 「ここは 初めてや」と早速進入し、すぐの林道が大きくカーブする地点で立ち止まる。ジョーラク峠へは、この林道を辿って行けば楽に行けるが、目の前の小祖父谷に沿った旧道、「今日はここを探索しよう」と言うことになる。地形図を見て「小祖父谷林道が 小祖父谷をまたぐ 標高500m付近まで谷を歩こう」と早速歩き出す。

分岐には高嶽山の標識がある 「今日はここを探索しよう」と
小祖父谷に沿った旧道へ進む
小祖父谷沿いの作業道

  最初は草の茂った作業道、「どこまで 続くのやら」と歩いて行くと、目の前に大きな堰堤が現われ、作業道は終わる。この先道がないので、ケモノ道のような所を通り、堰堤を越えると目の前に茶色い間伐材が谷を埋めている。その木を避けるようにして、谷を上がって行くが歩きにくくて、時間がかかってしまう。

目の前に大きな堰堤が現われ作業道は終わる すぐに橋を渡ったので、ほぼ予定通り

 歩きにくくて汚い谷にウンザリしていると、右手から林道が近づいて来て「林道の横の谷を 歩くのもいやや」と言うことになり、谷を這い上がり林道を歩き出す。すぐに橋を渡ったので、ほぼ予定通り谷を詰めたことになる。林道の両側には植林が続き「全く 味気ない」と言っているうつに、ジョーラク峠の分岐に着く。いらぬ谷の探索で30分もロスし、ジョーラク峠はパスしようと思っていたが、余りにも道がよくて、すぐに行けそうなので進入することにする。

ジョウラク峠分岐 ピークハンターさんや! 広い峠道を下り小祖父谷へ

 6〜7分で峠に着くが、峠へもこの広い林道からでは味気ない。峠からは前回尾根伝いに大谷峠へ向かったので、今日は小祖父谷の林道に引き返し、林道を詰めることにする。往復15分で小祖父谷林道に戻り南へ進むと、すぐに林道分岐に出合う。大谷峠へは右の林道を取る。ここから林道終点まで、南から西へ変わるのだが、その途中で地形図が切れているため、コピーした2枚の地図を何回も合わせながら、現在地点を確認する。この作業が面倒で、「最初から つないでくれれば良かった」と哲郎。

 林道が西向きに変わる頃、林道終点に着く。左右に小さな谷間があり、大谷峠が目の前のようだ。左手の谷をのぞいて「この上が 大谷峠やろ」と哲郎は道のない斜面を見ながら考えていると。「あるある」と道子が右手に進む踏跡を見つける。結局踏跡を辿ることになり、左手の植林地へ進入する。踏跡は西へ西へと向かい、とうとう見覚えのある鞍部にやってくる。「なんや ここは前回ジョーラク峠から尾根伝いに 来たとこや!」結局前回と同じように南の斜面を登ることになる。

注意 !!
すぐの分岐、大谷峠へは右の林道を取る
分岐から20分も歩けば林道終点に着く

 林道終点から続くピンクのリボンは林業者のリボンと同じで紛らわしい。途中まで登ると、マークは左へ前回進んだ大谷峠へと斜面を巻いて行く。これでは面白くないと、今日は植林地を登り飯森山へ登ることにする。標高750mまで登り「あと少しや!」と言う所で、右に巻いて雑木の中を歩き、反対側の鞍部へ行くことにする。

 雑木の中を巻いて行くが、急斜面の雑木帯、体をクネクネ動かすため、疲れてきて「お腹が すいた」と途中まできたが、頂上へ登ることにする。途中で見かけたピンクのリボンも雑木帯を巻いていて「同じことを 考える人がいる」と哲郎。またまたロスしてしまった二人は、飯森山頂上でお昼とする。

結局前回と同じように南の斜面を登る
ここから左の斜面を巻けば大谷峠だが
飯森山から南の急斜面を下る

 10分の昼食休憩後、南にある急坂を下り50〜60m鞍部へ下り再び登る。いつもはしんどい所だが、今日は二人とも元気だ「山頂で昼食したからよ」と道子。アンテナピークを二つ過ぎ、快適な雑木の尾根歩きが続く。先程からピンクのリボンが足元に落ちているので、小祖父谷から続いていたリボンを「美しい城丹国境尾根に ピンクのリボンはそぐわない!」と誰かさんが外してくれたに違いない。でも分岐のポイントだけは残してあるので、リボンを外したした人は相当センスのある方のようだ。

 飯森山から天童山まで30分、山頂で小休止とするが、北の射撃場で「パーン パーン」とうるさい。山頂からヒノキの植林の中を下り、小ピークを登り、また下りと、植林と雑木を繰り返して下りて行く。最後は急な植林地を下り茶呑峠に着く。

快適な歩きが続く城丹国境尾根 茶呑峠から「気持いい!」と快適に下って行く

 「14時前や」と時間があるので、この先カモチ谷をゆっくり下ることにする。すぐの作業道は今まで石がゴロゴロで崩れたところもあり、車が通れない状態であったが、何と綺麗に整備されている。まだまだ整備されて間もないのか、道路がフワフワで石もなく歩きよい。「気持いい!」と快適に下って行く。

 「アケビはどうだ」といつも頂いている所で、上を見上げるとたくさんぶら下がっているものの、中身が落ちていて「おそかった!」と残念。後はムカゴを補充しようと、ゆっくり秋の味覚を収穫しながら下りて行く。キリンソウやアキチョウジも咲き、いちもながら二人は快適な林道を殿橋へと向かう。






私たちの家の梁は杉の木、
そのたるきは糸杉です。

雅歌【 1−17 】
いつものアケビ、中が落ちていて残念