大文字山(山科からFコース~楼門の滝への尾根)
2021.01.04


 
支尾根の左手には先週下った谷間を見る
これを見て「支尾根を間違った」と、確信する


2021.01.04(月) 晴れ   哲、道


コース:
・JR山科駅~毘沙門堂~安祥寺川コース分岐~林道段野谷線分岐~安祥寺林道分岐~安祥寺林道の西方尾根(Fコース)~送電線鉄塔出合~東山トレイル【41】出合~山科からの尾根(Aコース)【42-2】出合~鹿ケ谷道分岐【45】~△大文字山~道標(A-17)手前の南の支尾根を下る~左手に四季・彩りの森再生プロジェクトの谷間に接する~右手の掘りこまれた道を下る~俊寛碑のあるトレイル道【46】出合~【46】から右の古道を下る~分岐で左を下る~

案内:
◆大文字山銀閣寺道、道標A-17から南の支尾根には薄い作業道のようなものがありますが、現在倒木が続き歩けません。
◆大文字山Fコース、奥の安祥寺林道から防火管理道(Eコース)入り口ゲートへ進入せず、南禅寺方面へ進むとすぐに尾根とりつきを見る。






 今日は新年の雪見見物の予定だったが、前夜来客があり諦めることになる。8時起床、これでは遠出は無理と大文字山へ出かけることにする。



 JR山科駅から毘沙門堂へ向かい、今日は楽な安祥寺林道+防火林道(Eコースだそうな)から登ることにする。いつものように洛東高校グランド横を通りモミジバフウを見上げるが、ほとんど散っている。毘沙門堂の階段下は女子中学生達が先生指導の下、ダッシュや筋トレと頑張っている。一緒に走らない先生、女子生徒の指導は楽しそうだ。彼女たちを見ながら、その傍で準備する。

洛東高校グランド横のモミジバフウ うさぎ跳びは禁止されているので
ウサギ歩きか? 毘沙門堂

 舗装道を西へ進んで行くと、段野谷林道ゲートを過ぎ安祥寺上寺跡入り口(Dコース)の石柱を見て通り過ぎると目の前に林道ゲートを見る。これが安祥寺林道+防火管理道(Eコース)登山口である。

 ゲートに進入したところで小休止していると西の尾根にテープを見る。登山用のテープではなさそうだが、地形図で確認すると破線があり尾根が歩けるようだ。尾根を登れば東山トレイルにつながっているので、「今日はこの林道歩きを止め、西の尾根を登ろう!」とコース変更する。

安祥寺上寺跡入り口(Dコース)登山口 安祥寺林道+防火管理道
(Eコース)登山口

 ゲートから20m、戻るのも面倒だとショートカットで尾根に登っていく。そこにははっきりした尾根道があり、下のとりつき部分も迷うことはなさそうだ。

 登り始めると左右の木にテープを見るので何かの調査なのだろう、たくさんあるので下の林道から見えたのだろう、よく見るとNoがついている。

南禅寺方面へ抜ける道からのとりつき部分 木にテープを見るので何かの調査?

 尾根は緩やかに登っているので苦にならない。足元にはウラジロが賑やか、どこまでも続いている。10分登って「F-1」のコールポイント標識を見て、個々がFコースとわかる。その先には送電線鉄塔があるので、ここまでの道は広くて良く整備されていたのだろう。

Fコースの登りは心地よい

 鉄塔を過ぎると道は狭くなるが歩きにくくなることはない。登山口から15分で「F-2」の標識を見る。地形図にある小ピークから鞍部を登り返すところは植林地の中を通る。相変わらず足元にはシダが続いているが、頭上にたくさんのコバノミツバツツジの木を見るので、春先は綺麗だろう!と予想する。

鞍部を登り返すところは植林地の中を通る 頭上にコバノミツバツツジの木を見る

 登山口から20分を過ぎると「F-3」の標識を見る。「F-3」の標識を過ぎると少々道が荒れてきたり分岐を見たりするので、一番しっかりした道を進んで行く。右手に下る道は防火林道へ降りるのだろう。40分登ってトレイル道【東山41】に出合う。すぐ横にトレイル案内板がある。ユックリ登ってきたせいなのか、Fコースは歩き良い道であった。

 トレイル道を右にとり山頂へ向かう。道は広くなりポンポン山の東海自然歩道のようだと哲郎、余りにも広い道は楽しめないものだ。先ほどから下山する人々に出合い、グループの人たちを追い越していく。さすがにトレイル道、賑わっているようだ。

トレイル道【41】に出合う トレイル道は所々で広い道が続く

 尾根が東に向くと倒木が増えてきて道は荒れる。2018年の台風の影響でトレイル道が通れなくなった所はこの辺のようだ。トレイル道出合い【41】から30分歩いて、山科からの尾根道(Aコース」に出合う。

 分岐を左にとり山頂へ向かう。途中で階段を登って林道に出合うと、20数名の登山グループが昼食中、「もうお昼なんだ!」と先を急ぐことにする。山頂に着くと、ここでも30~40人が昼食を楽しんでいる。二人はすぐに火床へ向かって下っていく。

尾根が東に向くと
倒木が増えてきて道は荒れる
30~40人と賑わう大文字山

 今日は火床から法然院へ下り、銀閣寺周辺でランチでもと考えていたが、地形図を広げる哲郎は火床手前から南西に下る尾根に破線の道が記載されており、「この道を探索してみよう!」と。

 この道は登山道から北への脇道(中尾城跡への破線)の手前にある。北への脇道は「A-17」の中尾の滝への支尾根と早合点、これが間違いで「A-17」手前で南へ下る支尾根を探す。地形図に記載されるようなハッキリ古道は見つからない。でもよくよく探すと「A-17」手前の支尾根に作業道のような道らしきものを見る。

 哲郎は少し下って調べる。前方は倒木などで塞がっているが道のようなものが続き「今日はここを下ろう!」と、二人は下り始める。藪や倒木で塞がっているが、明らかに作業道の跡があるので、それに沿って下っていく。

「ここ道のように見える!」と進入する 藪や倒木で塞がっているが
藪や倒木を避けながら下っていく

 快適な尾根の古道を予想していたが、いつまでも藪や倒木が続き、尾根道もハッキリしなく、下るにつれ尾根は南に向いてくる。予定していた尾根は西に向かって下るので「あれっ!尾根を間違ったかも」と哲郎。

 いずれにしても今日はこの尾根を下ることにする。下山口から15分下ると倒木も少なくなり、やっと立って歩くことになる。こうなると視界も広がり、下山口から20分の所で「左手の木々の間にネットが!」と道子。下るにつれネットは近づいてきて、5分も下るとネットに接するようになる。

やっと立って歩くことになる ネットに接するようになる

 「あれれ・・・、ここは!」と、少し下るとネットが途切れ、目の前に先週降り立った谷間を見て、下ってきた尾根が予定の尾根ではないことを確信する哲郎、「1本手前の支尾根に進入したようだ」と。

 今日はこのまま、この支尾根を下ることにする。何やら広い道のようなところを歩き始め、突然掘りこまれた道に変わる。ハッキリした道が続くので「この道は先週歩いた道標A-16付近からの脇道の延長かもしれない」と哲郎。

何やら広い道のようなところを歩き始め 掘りこまれた道に変わる

 掘りこまれた道を7分下ると谷筋に降り立つ。なんとここは俊寛碑がある楼門の滝上でトレイル【46】のポイントである。予期していなかっただけに二人ともびっくりする。

 ここで道は分かれ、トレイル道は左にとり滝へと下っていくのだが、右手に下っていくしっかりした道を見る。「古道みたい!」と右の道を歩くことにする。

俊寛碑がある楼門の滝上に降り立つ 今日は右手の古道を下ってみる

 道はしっかりしていて植林の中を進む。斜面の横道に変わると道は細くなるが問題なく歩くことができる。トレイル【46】のポイントから9分歩いたところで目の前に谷間が開け道は2分する。

 右手は支尾根の先端に接していて、ここから支尾根に登れそうだ。この尾根、地形図で確認すると今日予定していた支尾根である。でも地形図では支尾根の破線の道とこの古道の道が接していないので、支尾根へのとりつきは別にあるのかもしれない。今日は左の道をとり鹿ケ谷道へ下ることにする。

右手の道はしっかりしていて 9分歩いて谷間に突き当たる

 左の道は支尾根を下っていく道、下るにつれ急勾配になりジグザグに下っていくので支尾根に無理矢理作られたのだろう。6分下るとトレイル【47-1】に出合い、トレイル道を2分下ると鹿ケ谷の舗装道、トレイル登山口【47-2】に出合う。

分岐から左の道は支尾根を下っていく トレイル【47-1】に出合い

 まだ13時過ぎ、朝買ったどら焼きを食べることなく鹿ケ谷道を下り帰路に着く。今日は家族連れの登山者も多く、子供たちが駆け足で追い抜いていく。






あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
Fコースのコールポイント