京都北山 雲月坂から縁坂峠
2019.03.09


 
今日は水量多くきれいに見える 滝又の滝


2019.03.09 (土) 晴れ   哲、道

行き:JR京都駅 6:50- 細野口 (JRバス)
帰り:岩屋橋バス停 14:24 - 北大路駅前 (もくもく号)

コース:
・細野口バス停~【京北トレイル2】から林道を歩く~谷分岐で橋を渡る~石仏群の門~石仏群~【京北トレイル3-2】で階段を下る~滝又の滝~余野集落~雲月坂取付き~作業道(道を間違えた)~尾根出合~東の支尾根を下る~古道出合~大森雲月坂入り口~大森縁坂峠入り口から林道を進む~(道は倒木や浸食で荒れている)~林道終点~縁坂峠~P660~岩屋山~薬師峠~志明院~岩屋橋バス停

注意:
・2018年の豪雨と台風の影響で、余野と大森を結ぶ雲月坂は浸食による崩壊や倒木により一部通れません。
・また大森から真弓への古道の大森から縁坂峠までは倒木多く、谷そばの道は豪雨で消えていて通れません。これらの古道を通るときは十分注意してください。







 今日は北山の古道、雲月坂と縁坂峠に出かけ2018年の豪雨と台風の影響調査に出かける。雲月坂へは細野口バス停で降り、滝又の滝を見て余野へ向かうことにする。最後は岩屋橋15時10分のもくもく号で帰ることにする。

 岩屋橋15時10分目指すが、倒木等で時間がかかると思われるので、京都駅前発周山行きの始発のJRバスに乗ることにする。

 細野口で降り、京北トンネル口へ向かい道を横断し地道を歩き、【京北トレイル2】の標識がある林道入り口へ向かう。ここで準備して谷沿いの林道を歩き始める。

8時5分、細野口に着く 【京北トレイル2】から
谷沿いの林道を歩き始める

 ここを歩くのはいつも早春、足元が凍っている中、途中でフキノトウにお目にかかるのが楽しみである。でも今年はあったかくて残雪も少ない。滝又の滝への道は昨秋歩いてみて十分歩けることが分かっているので、安心して歩いていく。

 すぐの谷分岐【トレイル3】で橋を渡り、谷沿いの細い道を歩いていく。崩れた道にはう回路ができていて難なく歩くことができる。朝凍っていたのか渡渉ポイントに渡してある板の橋はツルツル滑り、板の上をゆっくり歩くか、いつもより水量多い谷を注意して渡る。

すぐの谷分岐【トレイル3】で橋を渡り 板の橋はツルツル滑り注意して渡渉する

 何度も渡渉を繰り返していると、石仏群入り口の門が見えてくる。今日はこの門をくぐる。石仏群の石畳の道は歩きよく、すぐに階段が見えてきて【トレイル3-2】階段を下り滝又の滝へ向かう。

石仏群入り口の門 石仏群

 滝への道に倒木はなく、右手に滑滝を見ると大岩に突き当たる。久しぶりにこの大岩にツララを見る。大岩を右に回ると滝が見えてくるが、水量が多い今日は登山靴でないと滝下へは進めない。水量の多い滝は立派に見える。

 大岩前に戻り、階段状の道を上って滝上へ行く。滝上の倒木は移動されきれいになっている。道なりに下っていくと橋が見えてきて、今日は「橋が滑る!」と谷の中を歩き林道終点に着く。「ここまでは予定通りだ!」と余野へ向かう。

 しばらく林道歩きが続くが、今日は作業車が動いていてあちこちでその音が響いている。突き当たったT字路で右にとると余野はもうすぐである。

階段を下り滝又の滝へ向かう 右手に滑滝を見ると
滝上のアセビが満開 谷の中を歩き林道終点に着

 新しい林道がたくさん造成されていて迷いそうだが、トレイル道はしっかりした道を歩くことになる。林道が凍っていないので難なく下っていくと、余野の集落が見えてくる。

 ゲートを抜け、すぐの四つ辻に「迂回」の案内板が立っているので、まっすぐ進まず右にとり田畑の中を抜けていく。広い通りに出て左へとり集落へ向かい、次の分岐で右(東)へ山すそへ向かう道をとる。

余野の集落が見えてくる 山すそへ向かう道をとる

 集落が切れ最後の民家までは行き過ぎで、少し戻ったところで古道の入り口を探す。「ここだ!」とはっきりした作業道を見つけ、これを上ることにする(この道は雲月坂ではなく、その傍に雲月坂のとりつきがあるのだが、草ぼうぼうでわからなかったのだろうか)(7年前の履歴を見ると、ここへはもっと掘りこまれた広い道で降りてきている)。

 少し上ったところで「道が消えている!」と道子、戻って雲月坂のとりつきを探していると時間がかかりそうだと、作業道途中で尾根が見えたところへ戻り、植林の隙間を上り尾根へ向かう。

「ここだ!」とはっきりした作業道を見つけ
この道は雲月坂ではなかった
植林の隙間を上り尾根へ向かう

 尾根を左右にウロウロし古道を探すが見当たらない。この後縁坂峠道の調査もあるので、ここは大森側に支尾根を下ることにする。尾根を南へ進むとすぐに支尾根分岐に出合い、この東へ下る尾根をとる。

 すぐにコンクリートの電柱に出合う。「雲月坂に電柱あったよな~」と思うが、ここではない。でもこの近くに古道があることを確信して支尾根を下っていくと、すぐに右手から降りてきて支尾根を横切っている古道に出合う。早速古道に降り下っていくが倒木をよけながらでちょっと歩きにくい。

 すぐに目標の電柱に出合い「これや!」と、過去の記憶がよみがえってくる。古道を下っていくとすぐに道は豪雨で大きく浸食され道が消えているので、道横の斜面を下っていく。

木をよけながらでちょっと歩きにくい
雲月坂
「これや!」と、過去の記憶がよみがる

 道が落ち着いてくるころ、前方が明るくなり大森側の雲月坂の入り口が見えてくる。入り口にある「雲月坂」の標識だけは健在である。時間が気になるので、すぐに大森の縁坂峠への入口へ向かう。車道を北へ進み、大森西町への分岐を過ぎ清滝川を渡った民家の前がその入り口である。

 入り口には昔ながらの標識があり、さっそく侵入しすぐの分岐をパスし奥の道を進んでいくと山すそに沿って東へと進んでいく。

道は大きく浸食され 大森の雲月坂の入口へ下る
「雲月坂」の標識だけは健在である 大森の縁坂峠への入口

 道が谷に沿うようになると、たくさんの倒木が道をふさぐ。何とか通り抜けると今度は道が豪雨で谷のように浸食され歩きにくい。途中で南への林道を見るが、縁坂峠は東にあるのでこれを見送る。その先で倒木で埋まった谷が左手へ進んでいるが、ここもまっすぐ進んでいく。こんな荒れた谷のような道を進んでいと、先方で道が左に折れているように見える。

 左へ曲がって行く道を見て一安心の哲郎、地形図にもある410mの道の左折地点、そこに近づくと道はしっかりしてくる。ここから林道は荒れているが難なく歩くことができ林道終点につく。

たくさんの倒木が道をふさぐ
縁坂峠道は歩けません
左へ曲がって行く道を見る

 林道終点からの峠道を探す道子、何のことはない左手に標識を見る。細い道は荒れてはいるが歩くことができる。道がジグザグに上り始めると途中で道は倒木を処理した木で埋まるが、先のほうの峠道を探して迂回する。

 最後は緩やかに上っていき縁坂峠につく。溝状の峠にも数本の倒木を見る。12時15分、大森の峠口から45分である。「岩屋橋のバスには間に合いそうだ!」と、峠の南端へ向かい昼食とする。

林道終点からの峠道を探す道子
何のことはない左手に標識を見る
縁坂峠につく

 10分でおにぎり2個を食べ、12時25分に出発する。ここから東の尾根へ上り岩屋山へ向かうのだが、最初のP660までがきついのぼりが続く。最初は峠南にある巻道を歩いていく。折り返していくと道は消え、あとは好きなところをピークまで登ることになる。標高差130mくらいだが急斜面が続き「しんどい!」と。

最初は峠南にある巻道を歩いていく やっとP660に着く

 やっとP660に着く。あとは東へ続く尾根を薬師峠まで進む。逆方向からだと進路を間違えそうなピークが2か所あるが、こちらからでは大丈夫のようだ。歩きなれた尾根、倒木少なく心地よく進んでいく。

 一のぼりして標高680mのピークに着く。逆コースの場合は支尾根が南北に分岐していてよく間違うところである。少し下っていくと尾根が広がり心地よい歩きが続く。

 次の標高670mのピークはなだらかなので分かりにくいが、ここにヤカンを見る。北山では分岐でよくヤカンを見るが、このピークから北東へ下っていく。すぐ目の前に崩れたお社を見る。

尾根が広がり心地よい歩きが続 分岐にヤカンを見る

 お社を過ぎるとすぐその下のちょっとした広場に三角点を見る。ここが岩屋山であり三角点はピークにない。この付近から尾根に踏み跡が現れてきて歩きやすくなってくる。

 13時30分に薬師峠につく。縁坂峠から65分、倒木少なく以外に早く着いたようだ。もう岩屋橋バス停まで1時間かからないので、二人は安心して志明院へと下っていく。

 志明院までの細い谷は豪雨で洗われたのであろう、クリンソウの株が全く見当たらない。残念なことだ。25分で志明院につき、あとはゆっくり舗装道を下っていく。斜面の野草もほとんど土砂で削られたのであろう、今年の春の花は期待できないようだ。

ここが岩屋山であり三角点はピークにない 13時30分に薬師峠につく

 岩屋橋の手前で谷に降りることができたので、2人はここでゆっくり用具を洗い着替えと後始末をする。岩屋橋では一人の男性が休憩所で一杯やっている。登山後の楽しみなのだろうが、「もう春やな~」と感じてしまう。哲郎はここは我慢して、いい天気なので2人はバス停でのんびりとバスを待つ。







あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
フキノトウをゲット!