ポンポン山 フクジュソウ観察
(出灰南東尾根~大原野森林公園)2019.03.02


 
ポンポン山 フクジュソウ保護区


2019.03.02 (土) 晴れ   哲、道

行き:JR高槻駅北バス停 7:51 - 出灰
帰り:善峯寺バス停 14:24 - 阪急東向日

コース:
・出灰バス停~出灰集会所~南東尾根~東海自然歩道出合~△ポンポン山~西尾根~リョウブの丘~フクジュソウ保護区~カマガ谷~大原野森林公園案内所~善峯寺バス停

注意:
◆ポンポンヤマ北側にある大原野森林公園は野草保護の為一部立ち入りを制限しています。保護区への立入りには事前の許可申請が必要です。
◆出灰バス停の南東にある支尾根からポンポン山へ向かう古道は、2018年の台風の影響で倒木多く、しばらく通れません。この尾根を利用する場合は十分注意して下さい。





 「咲いています!」と洛西オヤジさんの報告があり、我々もポンポン山フクジュソウ観察に出かけてみる。昨年来たのは3月17日で見頃は過ぎていたので、今日は昨年より2週間早い観察となる。

 高槻駅北バスターミナルから二料行きに乗る。今日は登山者で一杯、出灰に着くとゾロゾロ20人くらい降りていく。出灰でこんな光景を見るのは、フクジュソウやカタクリが咲く頃だけである。バス停待合室で準備して、今日はバス停南東の支尾根から山頂へ向かうことにする。

 「台風後この支尾根を通っていないので、どうなっているやろか?」。といいつつ出灰集会所へ向かう。

久し振りに賑わう出灰バス停 出灰集会所へ向かう

 出灰集会所に着くと支尾根の先端にたくさんの倒木を見る。これを見て、支尾根の先端から取付くか、植林地の中をショートカットするか迷ってしまう哲郎。支尾根の手前は植林で裏は竹ヤブや雑木の崖なので、「倒木は手前に倒れているんので、支尾根は歩けるだろう!」と、支尾根の先端から登ることにする。

 これが大きな間違いで、後で苦労することになる。倒木の間を抜け支尾根の先端から登って行く。予想通り倒木は植林地へと倒れ込んでいて、細い尾根を何とか歩くことができる。

倒木の間を抜け支尾根の先端へ 予想通り倒木は植林地へと倒れ込み
何とか歩くことができる

 取付きから5分も登って行くと、右手の竹がたくさん倒れ道を塞ぐ。力を入れ竹の隙間を広げて通り抜ける。「倒れた竹は倒木ではないよな~、倒竹??」何てくだらないことを考えていると、目の前のネットやトタンが倒木に絡まっているのを見る。

 「どうしよう、植林地を大きく迂回しようか?」と。でも道子はザックを降ろして通れる隙間を探す。2人は40Lのザック、倒木帯には大きなザックは邪魔である。危ないのはトタン板、なんで支尾根にたくさんあるのだろうか。2人とも別々のルートを探し、ゆっくり時間をかけ抜けていく。

倒竹?? 倒木にトタンやネットが絡み

 支尾根先端から100mを過ぎると倒木も減って来る。この辺まで植林地を登ってくると楽だったかもしれないが、それは分からない。溝状の道に変わったところで、「疲れた!」と哲郎、「エネルギー補給!」だと、カロリーメイトをかじりながら小休止する。

 溝状の道が消え、急斜面を横切って行くと道は南から南東に変わり再び溝状の道に変わる。

危険な古木が道を塞ぐ 急斜面を横切って行くと

 登るにつれ溝状の道にも倒木や折れ枝が目だって来たので、左手の斜面へ上り斜面を登って行く。この斜面には目立った倒木はなく、やっと快適に登り始める。

 600mピークに近づく頃、足元に点々と足跡?熊の足跡??が続き、「何だろう」と。

やっと快適に登り始める 熊の足跡??

 600mピーク手前から再び倒木が増えてくる。ピークを過ぎると尾根は東に向くが、目の前に倒木が続く。ここも倒木を迂回したり跨いだり潜ったりで時間がかかってしまうが、尾根が広い分何とか進むことができる。

 200m以上続いた倒木も尾根が細くなった所で少なりなり、尾根下の古道へと降り古道を進んで行く。

ピークを過ぎると尾根は東に向くが
目の前に倒木が続く
倒木を迂回したり跨いだり潜ったり

 古道を歩き始めるが倒木も少なくなり、先を急ぐことにする。倒木が無ければ快適な尾根、やっと東海自然歩道に出合う。10時42分、取付きから2時間かかっているので、倒木でいつもより1時間遅れたことになる。倒木で疲れたのか足取りも重くポンポン山へ向かう。

倒木が無ければ快適な尾根だが やっと東海自然歩道に出合う

 東海自然歩道を今日はユックリ、25分歩いてポンポン山の山頂に着く。久々に賑わっている山頂から愛宕山を望むが、春霞で良く見えない。今日は1時間遅れたので山頂で昼食にしようとベンチを探していたら、「こんにちは!」と声がかかる。

 北山や比良でお会いしているHご夫妻である。「じゃあ、ベンチで昼食にしようか」と思っていたら、「先ほどKご夫妻にお会いし、フクジュソウ群生地に向かわれました」と。Kご夫妻とはキムケン&ユッキーで「それならお会いできるかも」と昼食を後にして2人は山頂からフクジュソウ群生地へ向かう。

 倒木の無い西尾根を北へと進んで行く。リョウブの丘に着き「ここでで昼食だろう」と探すがお二人の姿は見つからなかった。

ポンポン山の山頂に着く リョウブの丘に着くが

 2人はここでの昼食を諦めフクジュソウ群生地へ向かう。群生地入口にはフクジュソウの案内があり、今年は3月24までとあるが、暖冬なのでその日までには花が終わっているかも知れない。

群生地へ下り、入園の届を提出し保護区へ入って行く。今日は丁度見ごろ、観察路の傍にもたくさん咲いているが、晴天なので写真がうまく撮れない。道子は先へ進んでいるので自分で影を作ってカメラに収める。

群生地入口にはフクジュソウの案内 満開のフクジュソウを楽しむ

 満開の時期に観察するのは初めてだが、哲郎が予想していたより花は少ない。観察路を見渡してもKご夫妻は見当たらない。時間的にHご夫妻が出会ったというのは山頂ではなく西尾根のような気がする。

 一通り見て引き返し、入口からカマガ谷へ下って行く。今どき咲いていると言ったらネコノメソウくらい、管理者に尋ねると「少し咲いています!」と。ネコノメソウを観察して、「お昼は休憩所でしよう!」とすぐに谷を下って行く。

 足元には芽吹きもまだまだ、見るものもないのでドンドン下って行く。そのうち要塞のようなフェンスが続き興ざめするが、これも仕方ないのであろう。谷に倒木は少なく台風被害は余りなかったようで一安心、大原野森林公園案内所へ向かう。

哲郎もあんな恰好で撮っていたのか! フェンスが続き興ざめする

 最後は出灰川を渡って休憩所へ向かう。12時30分過ぎに休憩所に着くが誰も利用していない。きっと天気が良いので外で昼食としているのだろう。

 12時55分に休憩所を出て、「中畑回転場にしようか、善峯にしようか」と迷うところであるが、便数の多い善峯方面へ下って行く。下りと思っていたが杉谷まで少しずつ登っていくので、「中畑回転場でも良かった!」と哲郎。

 14時頃善峯バス停に着き、着替えと後始末をする。今日はゾロゾロと登山者が乗ってきて、「もう春がやってきたようだ」と感じてしまう。







あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。


詩篇 【 74:17 】
ヤマシロネコノメ