小塩山カタクリ鑑賞
2019.04.06/04.13


 
1週間で咲きそろったカタクリの花を楽しむ


2019.04.06 (土) 晴れ   哲郎 単独
2019.04.13 (土) 晴れ   哲郎、道子
行き:JR向日町8:35 - 善峯寺
帰り:南春日町 15:28 - 阪急桂西口

コース:
・善峯バス停~杉谷~大原野森林公園案内所~南の谷~作業道出合~舗装道から御陵谷保護区~小塩山山頂散策~ハイキング道を下る~花の寺山門~南春日町バス停

注意:
・大原野森林公園案内所から小塩山へ登る南の谷は、倒木多く簡単には歩くことができません。谷西側の支尾根の登山道を利用してください。
・南の谷東側の支尾根からP604下をとって小塩山へ向かうルートは倒木があるが通れます。(2019.04.13現在)。




 ■4月6日 南の谷から小塩山

 今年はどうだろうか?と小塩山のカタクリ鑑賞、道子が用事で出かけているので哲郎一人で出かける。善峯行きのバス、カタクリにはまだ早いのか乗客は少ない。それでも阪急東向日でいっぱいになるが、団体さんは灰方で降りていき「どこへ行くのだろう、金蔵寺から小塩山へでも行くのやろか?」と思ってしまう。

 善峯で降りると、登山客は少なく皆さん善峯寺へ登って行く。哲郎は写真を撮っていると2人組の女性が追い越していく。そんなに速足ではなかったので、「後ろから追いついてやろう」と思う哲郎だが、おなかが張って苦しくとうとう追いつけなかった。今日から春物のズボン、昨年よりおなかだ出てきているようだ。

 杉谷の分岐に着くと、彼女たちの姿が見えないので、ポンポン山へ向かったようである。哲郎は右手の道を進み大原野森林公園案内所へ向かう。山すその山桜が咲いていないので「カタクリには早かったか!」と思ってしまう。

4/6には蕾だった桜やシャガの花は
4/13には満開となる//善峯寺
道傍に咲くウグイスカズラ

 11時に森の案内所に着く。いつもより30分遅く着いたので、ゆっくり歩いてきたのだろう。さっそくここで早い昼食とする。隣のテーブルにはご夫婦が座っていて、おしゃべりしながらおにぎりを食べる。結局南の谷にとりついたのは11時15分、遅れてしまったが今日は別に急がなくてもよいのである。

 駐車場もいっぱいになって、天気もいいし、ハイキング日和であるが、朝から目がコロコロし涙が出てくる。「花粉がひどいのだろうか?」。南の谷へ侵入し小塩山へ向かう。前回来た時には豪雨で谷筋が荒れていたが、今もそのままの状態なので「いい谷だ、十分歩くことができる!」と南の谷を進んでいく。

森の案内所で早い昼食とする 森の案内所の入り口の反対側から
南の谷へ侵入し小塩山へ向かう

 少し進んでいくと倒木を見るようになる。ここも台風の影響を受けているようで、その木々をよけながら進んでいく。そのうち倒木が続くようになり、谷から離れ大きく迂回していると、谷沿いの野草の確認ができなくなる。

 やっと倒木を抜け「やれやれ」と谷筋へ戻って進んでいくと、送電線手前付近で大量の植林が谷をふさいでいるのを見る。「これは無理や!」と言いつつも、右や左にと少しづつ進んでいき、やっと倒木群を通り抜ける。

やっと倒木を抜け谷筋へ戻って
「やれやれ」と振り返る
大量の植林が谷をふさいでいるのを見る
「これは無理や!」と言いつつも

 大きな倒木群は2か所ぐらいだったが、当分の間この谷は歩けないようである。標高500m付近から足元にたくさんのカタクリの若葉を見るようになるが、花はなかなか見当たらない。倒木でこの谷に咲くニリンソウやエンレイソウの花は確認できなかった。

 でも足元にカタクリの花を見るようになるが、まだまだつぼみ固く、その数は少ない。標高520m最後の谷分岐に着く。いつもはまっすぐや左の谷を登って行くが、前方に倒木を見るので進行を止め、右の登山道(踏み跡)を進むことにする。

カタクリの花を見るようになるが
まだまだつぼみ固く
最後の谷分岐から右の谷筋へ

 この道に倒木はなく、難なく進んでいき右手にP604からの作業道に出合う。そこでは夫婦が休憩中、ひと声かけすぐその先にある作業道分岐で小休止する。そこへ休憩の終わった夫婦がやってきて「山頂へは右・左どちらがいいですか?」と尋ねてくる。

 彼らは哲郎と同じく南の谷の倒木を抜けてきたとのことで足はしっかりしていそうだと、これから哲郎が登る山頂への最短ルート、目の前の支尾根を紹介する。支尾根を登って行くと最後だけ急斜面となるが、数分で山頂手前の舗装道に着く。ご夫婦が登りきるのを見て、山頂へ向かう。

 山頂付近に人影は少なく、すぐに御陵谷のカタクリ保護区へ向かうが、やはりカタクリ鑑賞には少し早すぎたようである。今年は台風の影響で花は少ないと予想されていて、斜面一面がピンクに染まることはないのかもしれない。2~3割程度は開花しているので、哲郎もカメラに収めて保護区を出る。

作業道分岐から山頂への最短ルート
支尾根を登る
保護区のカタクリ
4/6まだ咲きそろってはいない

 まだ12時30分、下山するには早いし道子もいないので、他の保護区や、山頂付近の丘や谷筋を散策することにする。14時を回ったところで、そろそろ下山することにする。御陵道で花を楽しみながらでもよいが、今日は昔よく歩いたハイキング道へ向かう。そこはいつものハイキング道の下山口ではなく、大暑山への分岐付近にある南の植林地の中を巻いて下っていく。

 過去に何度も歩てはいるが最近歩かれていないようで、その下山口はハッキリしない。道の踏み跡は薄くなって獣道のようになっている。その道も倒木に出合うと倒木の下に続いているので、もう獣しか通ていないのかもしれない。

 支尾根が近づいてきても登って行く元気がないので、支尾根が下ってきたところでハイキング道と合流する。道はだんだん溝状になってくるので、毎度のこと道を通らず右手の雑木の中を心地よく下っていく。

舗装道の大暑山分岐付近の植林地から
ハイキング道へ
ハイキング道右手の雑木の中を
心地よく下っていく

 支尾根は標高500m付近で左右に2分する。右へそのまま進んでいくと谷筋へ降りてしまうのでこの付近から左により登山道の横を下っていく。そこで登ってくる登山者から声がかかる。「カタクリへは、この道ですよね、あと何mですか?」と、哲郎は地形図で確認し距離を伝え時間制限があることも伝える。彼らはいそいそと登って行くが、もう閉まっているかもしれない。

 いったん舗装道に出合い、すぐその先にあるハイキング道へ侵入する。ここからは心地よい下りが続く。

心地よい雑木林だが
右へ進んではいけません
いったん舗装道に出合い
すぐその先のハイキング道へ

 10分も歩くと再び舗装道に出合う。舗装道はここから花の寺の裏をぐるりと巻いて下っていくが、ハイキング道へ侵入すると谷へと下っていく。谷へと下っていると1本の倒木が道をふさぐ。ハイキング道は倒木の先へと続いているが、右へ植林地の中の斜面を巻いていく新しい道を見て、踏み跡が濃いのでどちらを選択するか思案していると、「バリバリ・・・」と右の植林地からバイクがやってくる。

 踏み跡はバイクの跡だったようで、「あの狭い道でバイクに出合うと!」とぞっとする。「一人ですか」と声がかかり、一応注意しながら楽しんでいるようであるが・・・。少し下り谷に出合い小休止し、用具や靴を洗う。

昔と変わらないハイキング道コース ハイキング道は倒木の先へと続いている

 ここで橋を渡り御陵道へ続く道を谷沿に下っていくと、すぐに橋を見る。今日は20年振りだろうか、この橋を渡り花の寺方面へむかってみる。植林を抜けると明るくなり前方に田畑が見えてくる。昔ここにカラマツソウが咲いていたが、今は野草が咲くような雰囲気はない。前方に舗装された地道を見て細い道から舗装道へ降り立つと、獣除けゲートを見る。

 フック3個+ロープと厳重なゲートを抜け京都縦貫道を抜けると花の寺前、その付近から観光客がぞろぞろと。その横をいそいそと南春日町バス停へ向かう。

谷に出合うが
今日は谷に沿って下っていく
前方に田畑が見えてきて
獣除けゲートを見る

 JR向日町行きは15:40分がある、柵の裏でゆっくり着替えていると、桂駅西口行きの市バスがやってきたので慌ててこれに乗る。「ちょっと遠回りだが、早く座れるほうが良い!」と、さっそく朝買っておいたワッフルをつまみながら、通り過ぎていく見慣れない風景を楽しむ。





 ■4月13日 南の谷の東支尾根を登って小塩山へ

 道子も「カタクリの花が見たい!」と今週も小塩山へ出かけることにする。先週、南の谷から小塩山へ向かったが、倒木で埋まっていて歩けなかったので、今日は南の谷の東尾根で山頂へ向かってみる。

 大原野森林公園案内所から南の谷へ向かう。入り口からすぐのところ、右に赤い関電の標識がある。ここから斜面の踏み跡を折り返すように少し登って支尾根の先端に乗る。最初は鉄塔まで支尾根を東へと登って行く。足元の作業道は落ち葉や折れ枝で埋まりハッキリしないが細い尾根なので分かる。標高500mまで急坂が続き、小さくジグザグに登って行く。

谷に出合う手前で
右の斜面を登って行く(関電巡視路)
支尾根の作業道を登って行く

 尾根の倒木は少なく、難なく鉄塔(西京都線7)に出合う。南の谷入り口から30分である。ここから山頂へは北東へとり、穏やかな尾根を進み2分で次の鉄塔(北河内線6)に着く。

 鉄塔からも北東に進んでいく。登りだから迷うような分岐はない。穏やかな尾根が続き谷筋に藪椿やタムシバの花を楽しみながら登って行く。

鉄塔(西京都線7)に出合う 次の鉄塔(北河内線6)から北東に進んでいく

 標高550mを過ぎ少し登り始めると倒木を見るようになる。その倒木は増えてくるが、通れないほどのものではない。台風の影響か作業道には落ち葉や折れ枝が目立ちハッキリしないが、とにかく北東へ支尾根をどんどん登って行く。

 道がはっきりしなくなりP604へと登って行くが、左下に作業道を見つけそれを進む(P604まで登り切った場合はピークから北へ少し下ると作業道に出合う)。

登り始めると倒木を見るようになる P604下の分岐、奥がP604
右から登ってきて左へ進む

 目の前に関電の赤いマークを見る。ここがP604下の分岐で、南への作業道を進むと杉谷方面への近道となる。このP604下の分岐まで南の谷入り口から55分、あとは目的の作業道分岐までは穏やかに下っていく。10分歩いて目的の作業道分岐に着く。

 右にとれば御陵道へ、左にとれば小塩山西登山コースへ、いずれも時間がかかると、いつものようにここから目の前の支尾根を登って行く。数分登って出合った舗装道、今日はカーブミラーを折り返した地点から山頂まで雑木の中を登って山頂へ向かう。

 蝶が舞ってきたので立ち止まる哲郎、目の前で蝶が止まる。ギフチョウである(帰って写真を見るとドングリの実にとまっていたようだ)。舗装道に出合い電柱「オジオ1/N27」「トノハタ3/R27」に出てきたが、もうここは山頂、足元にたくさんのスミレの花を見る。下山時に侵入する場合には方向がずれると谷に落ちていくので要注意。

目的の作業道分岐に着く カーブミラーを折り返した地点から
山頂まで雑木の中を登って山頂へ向かう
雑木の中を山頂へ向かう ギフチョウ

 南の谷入り口から山頂まで80分であった。さっそく御陵の谷のカタクリ保護区へ向かい咲きそろったカタクリを見る。哲郎は過去に咲きそろったカタクリを見ているが、「こんなに咲いているのを見るのは初めてよ!」と道子。





ミヤマカタバミ ハグロシハイスミレ
キランソウ シロバナキランソウ
シャガ トウゴクサバノオ
ヤマエンゴサ ショウジョウバカマ
ニリンソウ タチネコノメソウ





主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
カタクリ